やる気の法則  報酬はない方が良い


   またまた、『単純な脳、複雑な「私」』より。

最新の脳科学の研究より、

オモシロい実験結果が載っています。


  A: 「これやったら、たくさんの金もらえるよ」

  B: 「これやっても、あんまりお金もらえないよ」


2種類の仕事があった場合、人間はどちらにより集中でき、良い結果を出せるでしょうか?



  普通に考えると、どうですか?

  Aですよね。



ところが、実験では、Bとなるそうです。

実は、脳科学では同様の実験がいくつかあり、いずれにおいても報酬(特に金銭など)は

少ない方が、人は喜びを感じ、それを好きだと感じ、出来上がるものの品質も上がるそうです。



池谷さんは、以下のように分析しています。

「報酬が高い場合、人は『お金をもらえるからこの仕事をする』と思ってしまう。

それに対して、報酬が低い場合、『好きだから、楽しいから、それをする』と思ってしまうのではないか」

また、次のように考えることもできます。

  目に見える具体的な報酬がある場合、人は近視眼的になりがちである。

  すると、心に余裕もなくなり、そのこと自体を楽しむことができない。


青山プレップスクールは、元々、長期的な視野に立って、

「どんな大人になるか」を支えてくれる一つが勉強である、

というスタンスで、生徒さんに、そして勉強に接しています。

だから、たまたま定期テストの成績が上がったとしても(通い始めは多いのですが)、

目先の結果に振り回されず、プロセスを楽しめるように、

プロセスと結果の関係に興味が持てるように、

コミュニケーションを大切に、授業を進めています。



報酬で成果が上がるのは、単純作業だけだそうです。

つまり、単純作業として勉強をとらえて、たとえいい大学に入ったとしても、

その後が、反って大変になる。

口ばかり理論ばかりの人間になったり、

基本的な礼儀などをわきまえていなかったり、

悪いことはすべて他人のせいにする人間になったり、

結果、まともな就職ができずに、唯一できることが学校の勉強しかなく、

受験産業に入ったりして。。。


おっと、話しが変わってしまった。



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