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7月, 2015の投稿を表示しています

なぜ今、『弁論術』なのか。

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20年後の未来のために、新・青山Fプレップスクールです。 Steve Jobs の iPhone 以来特に顕著だと ぼくは認識しているのですが、 『日本にはいい技術はあるけれども、  それをアピールするのが下手だ』 そういうことが繰り返し述べられ、 企業では、プレゼンテーションスキル 学生の就活では、コミュニケーション能力 が、求められているように思います。 本屋さんをのぞいても、 その類の本が数多く並べられています。 当然の結果として、 判で押したような【プレゼン力】、【コミュ力】、【個性】。。。 が蔓延することになります。 商売の世界では、昔から常識として、 『いいものが売れるわけではない 売れたものがいいものである』 という話があります。 いわゆる”ユダヤの教え”みたいなものを繰り出すまでもなく、 必要としていない人に、必要のないものを売るのが、一流の商売人です。 ============ そんな中、ぼくたちはそれぞれの立場で、 3・11(東日本大震災)を経験しました。 さまざまな情報が飛び交い、何が正しいのか、誰を信じていいのか、 高度に技術的、政治的、経済的要因が絡む状況で、 結局はそれぞれが、それぞれの立場で、よりよい選択をすることを課せられました。 もちろんそんなとき、”わかりやすい”情報はありがたいです。 しかし一方では、”わかりやす”ければいいのか? それを信じて、人生をかけた選択をしてよいのか? ============ 見せ方の問題は、もちろん大切なことです。(特に発信者側において) しかしそれだけでは十分ではない。 受信者側としては、それがわかりやすかろうが、わかりづらかろうが、 【事実に基づき、蓋然性の高い論理を進め、共通認識を積み重ねる】 その基本をもう一度確認したいと、思いました。 ============ そんな時、たまたま、オンライン書店の推薦欄に本書が現れたという次第です。 ただしそれなりに分量があり、 ハードな内容であるとすると、ぼくならば【挫折】するな、と。 そこで、一緒に読む仲間を募集して、 細々と、緩々と、読み進めています。 同時進行で本を読むことに関しては、 もう一つ書きたいことがあ

好きなことをするか、することを好きになるか

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20年後の未来のために、 新・青山Fプレップスクール です。 今年は、北陸年なのでしょうか。 身の回りに北陸があふれています。(笑) 北陸新幹線が開通し、 この本を読んだというだけではありますが。 『天皇の料理番』 子どものころに食べたコロッケに感動して、料理人の道に進む主人公。 明治という時代と一緒に、世界まで飛び出していくあたりは、とても面白いです。 ==================== 子どものころ好きだったものが、そのまま一生の仕事となって道を究めていく人生。 いいなと思います。 歴史上名を残した人で、そのような人生を歩んだ人はたくさんいます。 メディアが取り上げるような美談も、多くはこのパターンです。 夢をあきらめるな! 努力すれば夢はかなう! 一方では、そうでない方向でもいいんじゃないかと、ぼくは思います。 いろんなことに興味を持って、いろんなことが好きになる。 大好きなことが一つしかない人生よりも、百も千もある人生は、 それはそれで豊かではないかと。 もっと言えば、そちらの方がいいのではないかと思います。 仮に好きなことを一生やっていけるとしても、全部が全部、 好きで埋められるわけではないと思うのです。 好きなことの周囲には、嫌いなこと、苦手なこと、面倒くさいことが、 その何倍も散りばめられているものではないでしょうか。 好きなことしかやらない、よりも、 やっていることを好きになる。 学校の勉強すら、そういう風に取り組むことができたら、 きっと豊かな人生を送れると思います。 ああ、でも、中途半端は良くないですね。 やるんだったら、期間限定でも、息止めてがんばるのが良いです。 やり過ぎだと人から言われるか、やり過ぎたな!と自分で反省するか、くらい。