なぜ今、『弁論術』なのか。
20年後の未来のために、新・青山Fプレップスクールです。 Steve Jobs の iPhone 以来特に顕著だと ぼくは認識しているのですが、 『日本にはいい技術はあるけれども、 それをアピールするのが下手だ』 そういうことが繰り返し述べられ、 企業では、プレゼンテーションスキル 学生の就活では、コミュニケーション能力 が、求められているように思います。 本屋さんをのぞいても、 その類の本が数多く並べられています。 当然の結果として、 判で押したような【プレゼン力】、【コミュ力】、【個性】。。。 が蔓延することになります。 商売の世界では、昔から常識として、 『いいものが売れるわけではない 売れたものがいいものである』 という話があります。 いわゆる”ユダヤの教え”みたいなものを繰り出すまでもなく、 必要としていない人に、必要のないものを売るのが、一流の商売人です。 ============ そんな中、ぼくたちはそれぞれの立場で、 3・11(東日本大震災)を経験しました。 さまざまな情報が飛び交い、何が正しいのか、誰を信じていいのか、 高度に技術的、政治的、経済的要因が絡む状況で、 結局はそれぞれが、それぞれの立場で、よりよい選択をすることを課せられました。 もちろんそんなとき、”わかりやすい”情報はありがたいです。 しかし一方では、”わかりやす”ければいいのか? それを信じて、人生をかけた選択をしてよいのか? ============ 見せ方の問題は、もちろん大切なことです。(特に発信者側において) しかしそれだけでは十分ではない。 受信者側としては、それがわかりやすかろうが、わかりづらかろうが、 【事実に基づき、蓋然性の高い論理を進め、共通認識を積み重ねる】 その基本をもう一度確認したいと、思いました。 ============ そんな時、たまたま、オンライン書店の推薦欄に本書が現れたという次第です。 ただしそれなりに分量があり、 ハードな内容であるとすると、ぼくならば【挫折】するな、と。 そこで、一緒に読む仲間を募集して、 細々と、緩々と、読み進めています。 同時進行で本を読むことに関しては、 もう一つ書きたいことがあ