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現代最強の魔法? 量を減らす魔法

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どうして量を課すのだろう? 量に頼るのだろう? (いっぱいいっぱいになっている人の持っている技が「がんばる」だけだったら、仕事でも勉強でもとても苦しくなってしまいます) 真面目な子ほど陥りやすい「量でカバーする作戦」について。 ⚪︎ 量を減らす工夫 ⚪︎ 処理できる量を増やす練習 ⚪︎ それでも量をこなした方がいいこと いまだに、「勉強」の世界は、たくさんの時間をかけて、徹底的に反復練習をする(させる)ことが常識のようですが、 本当にそれでいいの? といつも思います。 1つのことにたくさんの時間をかけて、何度も反復してできるようにする。年齢が上がるにつれて、そんな余裕は無くなっていきます。 狭い範囲、短い期間だけで考えれば「正解」であっても、トータルで考えると非現実的です。 小学生の頃は勉強ができたのに、 中学・高校と進むについれて成績が下がっていく子がいます。多くの場合は、丁寧な勉強の仕方をしようとしている。しかし現実にはそれができなくて、どうして良いかわからなくなっている。 中高生で気づければ、まだ良いのかもしれません。「量でカバーする作戦」でなまじ「成功」してしまった方が悲劇かもしれません。いつか必ず破綻することが見えているので。 自分が破綻するだけなら、まだ良いのかもしれません。「量の信奉者」は、周囲にも量を求めがちです。また、自分がこんなに苦しいことを我慢してやってきたのだから・・・と、自分には逆に、甘くなりがちです。 こうなるともう・・・まあでも、実際いますよね。。。 情報量が爆発的に増え、みんなとても忙しくなっているのに、脳の容量など、生物的な制約には変わりはないのです。 必要なのは、アプローチの変更。 ⚪︎ 量を減らす工夫 全体のカバレージを落とさずに、全体量を圧縮するテクニック (やり易いところから手をつける前に、全体を見る) ⚪︎ 処理できる量を増やす練習 同じ脳でも、使い方次第で処理能力を向上させられます。 よいアルゴリズムを使って、処理能力を数倍にするテクニック ** ただし、数倍にしたところで、必要な能力にはなりませんので、量の圧縮は必須 ⚪︎ それでも量をこなした方がいいこと 上記のテクニックは、かなり「論理的思考」に似ています。逆に考えると、論理的思考の効果は、量を減らし、処理能力をあげることだと言えるかもしれません。 しかしこれにも重...

50代からのキャリア戦略+お子さまのキャリア準備戦略

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「これから先の人生において学びは欠かせない」 そんなテーマをいただき、対話しながら今日はイメージを膨らませて、実際少しやってみる会。 学びといえば、 基礎からコツコツ、実績を積み上げて… それはもちろん大切ですが、 今はトップダウン型の学びが非常にやりやすくなっています。 **トップダウン型の学び --- 目的や全体像からスタートして、徐々に細分化、具体化していく学び方。 具体的には書けないのでたとえばですが、エンジニアリングについて、長年エンジニアとして実践経験を積んでこられた方にはもちろん及びません。追いつけません。 しかし、そのレベルを100とすると、70くらいまではものすごく早く到達できる。すると対話ができるようになる。多くの仕事で必要になるのはこれ。必要に応じて深めていけば良い。 あとはスピードがあれば良い。 **そもそも今までの「学習」は、人口ピラミッドに合わせて選抜していく仕組みだったり、一つの技能を身につければ一生困らないだろうという前提の下で機能してきた。 **アメリカでは、コンピュータサイエンスやデータサイエンス、法学、翻訳などを勉強してきた大学生の就職口が減ってしまっていると聞きます。せっかく何年も勉強してきたのに…ミドルマネージャーくらいがAIを使うのが、一番効率は良さそうです。しかしそうすると、若手が要らなくなる。若手の中でも、いきなりマネジメントができる人はむしろ高待遇。幅広い知識と、それ以上に何にでも興味を持てる、尽きない好奇心が最高の武器かも。 ---------- AIはもちろん助けになりますが、結局処理しなければならない情報量が増えることには変わりない。 そこで、私が子どもたち向けにやっている ◻︎そもそもどうすれば理解しやすくなるの? ◻︎学習習慣を、自分の生活や特性とどのようにすり合わせるか? ◻︎一見遠い知識を結びつけて考えること を応用して、AI時代に順応した学習者?に! 久しぶり(入院後初)の社会人の方とのセッションは、私としても具体例がほしかった分野でしたので、なんかドンピシャでうれしい。

簡単に「心地好い」を手に入れる怖さ

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 「住みごこちのいい世界にしようじゃないか」 相対主義は独裁に行き着く だから「みんな素晴らしい!」には納得しかねる いろいろな経緯で見解の不一致や価値観の相違は、避けられないという前提に立って(つまり、話せばわかるというわけでもない)、 それでも殺したらダメ。排除したらダメ。 面倒くさいんだけど、思い通りにならないことだらけだけど、それが普通。 そんな無茶苦茶な中で、だからこそ逆に理想を持って、あれこれぶつかって失敗して考えて… そのこと自体を楽しむ気持ち。 「完璧」に育てられてしまうと、ここがなかなか難しいのです。 その道は…独裁者になるか、ストレスを抱え続けて生きていくか… いろんな想定外が起こるからおもしろい。 なんだよー、このゲーム! でも絶対にクリアする! クリアするどころか、何かのチャンスですらあるかもよ。 「結果」とか、ほんとにどうでもいい。この先どうにでも活かせる。 これから迎える 受験勉強でさえ、楽しめますよ。 青山プレップスクールは、未来のための準備を ゆかいに、かしこく、しなやかに進めていく、 学びを楽しむスペースです。

「人が大切」ということは、教えないとわからないんじゃないかな

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 国語の点数が低い、人に興味がない、共感できない、物語に感動できないみたい… このようなご相談は、まあまあよくあります。 テストの点なんて実際、大した問題ではありませんが、そもそも他人への興味がうすいのは特定の子だけに当てはまるわけではなさそうです。 自分が大事。 それは生物としての本能だと思いますし、今は特に、そのように育てられていると思います。誰もが「特別」な存在ではありますが、少子化、個性を重視する風潮、ちょっとした「異変」にもすぐに「病名」が与えられる・・・どうしても「自分」に目が行きがちです。 また、他人のことは結局どこまで考えてもわからないので、考えるだけ無駄! という無意識レベルの合理的判断もあるのかもしれません。 だからこそ逆に私は、「人って大切なんだよー」とことあるごとに、なるべく軽いトーンで伝えています。また、それが単に「きれいごと」と思われないように、他人ファースト、自分ラスト。 我が子にも、「あなたよりも友達が大事」と伝わるように、友達を人として尊重し、大切にしてきました(今でも仲良し)。 結果として、それはとても良かったと思っています。 どんなにどんなにがんばっても 人は自分が大事。 思考が内向きになる。 すると、現実との乖離に気づけない。 それが怖い。 去年入院したときも、周りの患者さんたちがみんな、自分のことしか考えていないように私には見えて、これはディストピアだと思いました(本人は大変快適ではあるけれど、看護師さんの負担がすごい)。 心も体も、動かさないと固くなります。 ちょっとあり得ない向きにも、ストレッチ! 痛気持ちいいくらい、ストレッチ! 伸ばして、伸ばして 勉強ってそんなものではないでしょうか。 時代と個性を編む仕事 未来は今の延長線上にはありません。 一人ひとりの個性と、時代が、絡み合ってうまく流れていくように。

脆くなった涙腺の活用法(オリンピックを観て号泣する大人を、ポカンと眺める小学生)

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冬季オリンピックをまったく観れていなかったので、今日のお昼に、小学生と一緒にご飯を食べながら。 女子フィギュアスケート・ショートプログラム 各選手のパフォーマンスに圧倒されて 途中からグズグズしだして 何に感動しているのかをその子に説明するたびに声が震えて。。。 それでも最後までがんばって、解説しました(笑)。 泣いてる姿を見せるのも良かろうと。 ーーー 観察と想像。 もし目の前で見たらどんな感じなのか。 あの舞台からはどのように見えるのか。 この場に至るまでのいろいろ、いろいろ。 滑り終えた時の気持ち。 アナウンサーも最後までがんばってた。 順位とかメダルとか国籍とか関係なく、みんなすごいね。すばらしいね。 わしらもがんばろう。

一人を育てるチームのメンバーとして (渦中にいるからこそ見えないこともある)

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一人を育てるチームのメンバーとして  (渦中にいるからこそ見えないこともある) 「孟母三遷」 「かわいい子には旅をさせよ」 「親はなくとも子は育つ」 古来、子育てに関してさまざまなことが言われてきました。 なかには矛盾するものもあり、 「結局、どっちなん?」 情報は増えに増え、いまや百家争鳴。

『世界は素数でできている』と『ラブ上等』

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『世界は素数でできている』 小島寛之 著              (と『ラブ上等』) 『世界は◯◯でできている』というタイトルの本は、たくさんあります。 経営、言葉、知財、密室、文学、e、……。 そのなかでも、 「そんなわけあるかーい」 の極北に位置するのが、”素数” ではないでしょうか。「私、素数でできてませんけど…」 ところが、読み進めていくうちに、 あら不思議。 あら不思議。 ぐいぐい引き込まれていく。 最終的には、素数に挑む人たちのことが愛おしく、 そして、素数を推したくもなるのです。負けるな! 素数!! (これは、並行して視聴していた『ラブ上等』とのコラボ効果という奇跡のおかげもあったのかもしれません) ________________________________ 本書の特徴(「はじめに」より) 2. 素数よもやま話をたっぷりと 3. 素数の歴史を網羅 5. 素数にハマった数学者の人生模様 7. RSA暗号の解説 11. 素数と物理 13. 素数の未解決問題 17. リーマン予想 19. 素数の最先端 (番号はすべて素数という細かな遊び) ________________________________ ラブと素数 登場人物:  ヤンキーと数学者 行動原理:  情と論理 見つめる先: 刹那と永遠 世界の中心: 俺と数式 仕事?:   喧嘩と因数分解 一見、 いや、何度見直しても、 真逆に思える二つのドラマ。 けれど、同時に読む(観る)と重なって見えてくるものがあるのです。 「正解」するとは限らない。 それどころか、正解など存在しないかもしれない相手に、 人生を賭けて、全力でぶつかっていく覚悟。 ーー素数の研究なんて本当にただの数字遊びかもしれないんですよ。自分でも自分が優秀であることがわかっている人が、そんなもの(⁉)に一生を捧げられるでしょうか? 一触即発! 少しでも目を離すと、 何が何だかわからなくなるスリル。 ーー式変形が難しいので、何度も立ち止まってゆっくり考えないとわからない(笑)。 ほんのちょっとしたこと―― 本当に、本当に些細な違いで、 未来がまったく別のものになってしまう不思議。 ーー素数出現のランダム性。また数学者たちの人生に感じる歴史の if 。 けれどその些細な違いは、 それまでの無数の要素の積み重ねでもある、というある意味残酷...