テストは、先生との遊び
20年後の未来のために、青山プレップスクールです。 これは、ぼくが高校生だった頃のお話。 木村明人先生というとても個性的な楽しい世界史の先生がいらっしゃいました。 ぼくは世界史は選択しなかったので、1年の時の「倫理」を習っただけでしたが、 とても印象に残っているのは、高校1年の1学期の中間テスト。 それまで授業でしつこいほど、プラトンの理想とした「哲人政治」に関して、 「鉄人政治」と書かないように、とおっしゃっていました。 そんなの別に書かないよ、と思って聞いていたのですが、 実際テストにも出ました。 誰か間違える人いるのかな?と思いながら答えていましたが、 実際、間違った人はいなかったそうです。 しかし、そのテスト返しの時に、 「もし、『鉄人政治』って書いたら、100点あげたけどね」 「さらに、『明人(先生の名前)政治』って書いたら、テスト全部100点あげたけどね」 なんじゃそりゃ、とびっくりしましたが、 テストなんて、きちんと答えればいいものではなくて、 先生の心に響くような答えを書いた方がいいんだ ということに気がつきました。 とはいえ、なかなかそんな余裕もなく、実践できたのは、 なぜか? 慶応大学の入試試験でした。 なかなかスリリングで楽しかったですが、 今考えるとまあ、大胆なことをやっていたものです。。。