始まっています。はじめに読書会
「本が読めるってだけで、すごいアドバンテージなんですね」 先日、卒業生(今は社会人)が遊びに来てくれていろいろ話しているときに、ふと彼が漏らした言葉です。 誰もが知っているような会社に勤めていても、周囲には普段から本を読む人、そして直接、今目の前の関心事以外の情報に積極的にアクセスしようとする人は少ないそうです。 普段からなるべくいろいろな本を紹介しまくっています。あまり読まない子には、読みやすい本、興味のありそうな本。ある程度読める子には、少し背伸びした本。興味のスコープに入っていないであろう分野の本。これから未来を生きていくうえで、何かのヒントや助けになるであろう本。 マンガから新書、小説、専門書に至るまで、 教室は本であふれています。(実は困っている) 装丁が美しい本、ずっしりと重い本、こんなの誰が買うの?というような本(笑)。 いろんなことに興味を持って、本まで出してる人がこれだけいるんだよ。ぼくたちはまだ、世界の魅力をほとんど知らない。ぼくたちはこれから、できるだけたくさん、楽しいこと、おもしろいこと、自分がのめりこめるものを見つけていかなくてはならない。冒険の道しるべとなる相棒たちだよ。 ぼく自身も、以前の仕事で月に500時間以上働いていたようなときでも、 直接、「今」と関係ない本を読むようにしていました。 それは、「休む」よりも気持ちをリフレッシュさせてくれ、 現状を打開する新しいヒントをくれ、美しい世界に癒される時間だったと思います。 とはいえ、これだけ情報が氾濫し、また忙しい子どもたちが、すべてを読めるわけでもありません。 どうやったら、一冊でも多く、子供たちが手に取ってくれるか。考えた結果が、「はじめに読書会」です。 「はじめに読書会」は、「はじめに」を読む読書会です。 「はじめに」には、著者がどうしてその分野に興味を持ったのか、本を書くきっかけ、この本を通じて何を伝えたいのか・・・数ページの中に、その本の要旨、そして著者の思いがぎゅっと詰まっているといってもよいでしょう。 一緒に、「はじめに」を読みながら、 その時のメンバーによっては、脱線しておしゃべりしたり、 読解練習として使ったり、英語の勉強として使ったり・・・ あ、読んでみたいかも、と思えたら、その場でプレゼント。(ぼくとしては在庫が減る) なるべくみんなが、自分からは手を出さないよう