デザイン立国への道
20年後の未来のために、青山プレップスクールです。 今、 日本だけでなく、世界を見渡しても、 将来に対する展望は、決して明るくないと考えている人の方が、 そうでない人よりも、圧倒的に多いのではないかと思います。 かく言うぼくも、今の仕事を始めた最初の動機は、 企業の情報システムやWebサイトなどを、 賢く作れば作るほど、 結局、人間がバカになっていくだけなのではないか。 実現されていることに喜びを感じず、 ちょっとした不足、間違い、わかりにくさなどに、目くじらを立てる。 そうやって、不幸にさえなっていくのではないか、 そんなことを考えたからです。 モノを賢くするのではなく、人間を賢くしたい。 ぼく自身も、賢くなりたい。 (*その危惧の一部は、昨年の震災および原発事故、その後、、、で、現実となってしまいました) しかし今は逆に、ぼくは希望の方を強く持っています。 もちろん、まだまだ変なものはたくさんあります。 ▼ 時代にそぐわない、誰のためなの?という教育制度・受験システム ▼ ねじ曲がった 妙なエリート意識 ▼ 変化への抵抗 でも、こんなものは、どの変革期においてさえ、普通に存在してきたものです。 それよりも、日々の授業などを通して、 時代の流れの、変曲点を超えた、閾値を超えたと実感しています。 20年前のバブル絶頂期に、今の世の中が想像できなかったように、 どん底の今、われわれが普通に想像する未来とは、むしろ真逆の未来が訪れるのでしょう。 ぼくは20年後、日本はデザインの優れた国として世界から認知され、 数多の日本人が、(うちの卒業生もたくさん!) 世界各地で、あらゆるもののデザインを主導している そんな未来を、想像しています。 デザインといって真っ先に思いつくのは、 ファッション・デザイン、 インテリア・デザイン などでしょうが、もっと幅広く、 情報デザイン、システムデザイン、コミュニティデザイン、お金・経済のデザイン、人生のデザイン、政治のデザイン、、、 あらゆるもののデザインが見直されていくと思うのです。 もちろん、今現在デザインのお仕事をされている方からすると、 そんな簡単なものではない! とお叱りを受けると思います。 でも、...