(ぼくの履歴書002)ぼくの就職活動(後半)

というわけで、出版業界に勤めると言う夢はあっさりと砕け去った後。

とはいえ、何も考えていなかったぼくとしては、非常に困ったわけです。

どんな会社があるのかも知らないし、どんな仕事があるのかも知らない。
友達にこつこつと教えてもらいながらも、どうもピンと来ないと言う日々が過ぎていました。


そんな折、「なんかわからんけど、面白そうな会社あったよ」と教えてくれたのは、小山であった。
「さっぱりわからんけど、システムをやっている会社らしい。世界で1位とか、2位とか。なんか面白そうだよ。雰囲気とか」

どうやら小山は、日本オラクルという会社の説明会に行って来たらしい。
ちょうどそのころ、日本オラクルの副社長であった小林さんの授業が、慶応の理工であったそうで、知る人は知っていたらしいが、ぼくは知らない人であった。
(実験と研究室くらいしか授業出てなかったので。。。)


≪小山がそういうならいいか≫ と思い、説明会に行ってみることにしました。
(ぼくは大学決めるときも、それ以外何か決めるときも、いつもこの調子なのでした)


着いたのは、渋谷駅から原宿方向に明治通りを10分ほど歩いたビル。
一階には三和銀行(?)があり、上から3フロアくらいが、Oracleのオフィスでした。
おバカな感想は、
  ・ すごくきれいな楽しそうなオフィス
  ・ みんなやたらテンションが高い(ぼくからすると)
  ・ シリコンバレー(サンフランシスコのちょっと下)に本社があるらしい
  ・ マイクロソフト(の名前くらいは知っていた)の次に大きなソフトウェア会社だそうだ(ほんとか?)
  ・ コンピュータのことはさっぱりわからん
なもんだったでしょうか。


確かに、今まで見た会社(といっても、両手で足りるのだが)と比べて、楽しそうな雰囲気はある。
(一方で、ぼくにはなじめなさそうな雰囲気でもある)

引き続き、確かテストのようなものがありました。
知能テストのような内容で、まあでも完璧にできたわけではなかったのを覚えています。
試験監督のようなことをしてくれたのは、人事の高橋敦子さんでした。
(とても元気のある、バリバリっていう強烈な印象を今でも覚えています)

敦子さんは言いました。「試験は簡単だけど、採点は厳しいからね」
一番前に座っていたぼくは、なにやら自分に言われたような気がして、
元来そういうことを言う人間ではないのですが、たぶん全体の雰囲気に乗せられて、「逆がいいな」と言いました。
それに対して、敦子さんがどういう反応をしたのか、今となっては忘れてしまいましたが、
自分がそのようなことを言ったことに、自分ですごく驚いていました。
『雰囲気に乗せられて、今までの自分と違った自分が出せるのも、悪くないかな』と思いました。


翌日、お邪魔&失礼&無意味だとは思いましたが、
Oracleの人事に電話をしました。
敦子さんに替わってもらい、
「昨日、試験を受けた者だが、試験の結果は良くないかもしれないが、入れて欲しい」旨を伝えました。
笑われたように覚えています。
「まあ、それはわかったけど、審査はちゃんとします」のような大人の回答をいただきましたが、
ぼく自身、この時点で就職活動はやめにしました。

後日、内定通知(なんとか紛れ込ませてもらった旨)をいただきました。



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