就職活動中のMさんへ

教育リ・パブリックを目指す青山プレップスクールです。

就職活動中の学生さんへのアドバイスの一貫です。

Mさんが先生として来てくれるようになったのは、
大学2年の春でしたね。
あれから、1年半も経ってしまいました。
主に中高生の女子を担当してもらいましたね。

一見、おとなしくて、やさしくて、ニコニコしてて、
ちょっと、何を考えているのかつかみづらいような不思議な雰囲気もあり。。。
でも、結構芯が強いというか、実はかなり負けず嫌いじゃないですか?

担当していた子の成績がグンと上がったとき、
「私は実は何もしてないんですけど。。。」
って言ってましたね。
そのときも言ったけど、そうなんです。
目的は、教えることではなくて、相手が理解し、できるようになること。

教えている自分は、もちろん一生懸命教えなきゃならない。
でも、一方ではそんな自分と相手の関係を、上から見ているもう一人の自分ってのも、
必要なんですね。

生徒さん相手の授業は、毎回毎回が真剣勝負。
集団授業でもないし、週に1回くらいの授業なので、
一人一人の「いま」を逃すわけにはいきません。
目の前の生徒さんの、細かなしぐさ、目線、声。。。
そんなものから、心理状態を読み取り、
適切な対応が必要になります。

でも一方では、目先のことにとらわれてはいけません。
本当に大切なことを身につけるためには、
長く一貫した態度を取り続けることがとても重要です。

そんななかで、Mさんは、安定して、
丁寧に粘り強く、1:1でコミュニケーションをしっかりとりながら
進めることが、できていましたね。
目の前の生徒さんの「困った」に誠実に対応し、
観察している内容も、どんどん細かく、具体的になっていきました。

そんなMさんには、
チームで仕事をして、そのチーム内でしっかり自分の役割を果たしながらも、
全体を見渡して、たくさんのものを吸収する、
そんなスタイルが合っていそうな気がしますが、いかがでしょうか。

逆いえば、単独で行動し、結果だけが求められる仕事や、
独創性をとても求められる仕事、
環境が激しい仕事は、少なくとも最初のうちは、
合わないかもしれません。


でも、もっと逆いえば、「合わない仕事」は、自分の幅を広げてくれます。
Mさんの粘り強さ(しぶとさ)をもってすれば、
そして目の前のことだけではなく、全体を見渡すことを意識していれば、
逆に苦手なことに挑戦することも、おもしろいかもしれません。



どんなところに就職するんでしょうね。
また今度、いろいろ話を聞かせてください。



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