わかりやすい病

20年後の未来のために、青山プレップスクールです。


わかりやすいことは、良いことです!

それは、間違いがない。

正しく相手に伝わる可能性が高いから。

ですから、情報提供者は、わかりやすさを追求することは、大切なことだと思います。


しかし、子どもたちに教える立場に立ってみると、

本当に『わかりやすい』ことがいいことなのか?

悩んでしまうことがあります。




わかりやすいということは、味で言えば、甘い。

食べやすい、ということです。



しかし、世の中の本当に大切なものが、すべて甘い味とは限らない。

ぼくはそう思うのです。



時には、ものすごく苦いものもあるんじゃないか。(いや、たいていそうだ、くらいに)



甘いものしか受け付けない口で、大人になってしまったら、

いったいどうなるんだろう?




わかりやすいものだけを受け付け、

自分に都合良い情報だけで、自分の周りを固め、

本当に起こっていること、真実を歪んでしか解釈ができないとすれば。。。




だからぼくは、なるべくわかりやすくは教えないようにしています。

どんなテキストであっても、

良い面もあれば、悪い面もあります。



悪い面を取り上げて文句を言うことは簡単ですが、

良い面を取り上げて、その使い方を考える。



一緒にそんなことを考えながら授業をしています。



ポチっとお願いします。

blogramランキング参加中!

^^

このブログの人気の投稿

「間違ってる」って言わないよ(「先生」にならないための対話)

見る子は育つ(紫金山アトラス彗星を観察会)

3時間で3回観た(劇場アニメ『ルックバック』)