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見る子は育つ(紫金山アトラス彗星を観察会)
紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)見えましたね。 夕闇の空に、頼りなく儚げに浮かぶ彗星。 私にとって(子どもたちにとっても)初めての彗星でした。次に地球近くに帰って来るのは、22万年後だそうで、その時まで元気でね。 私が普段、子どもたちに(いえ、子どもに限らず大人の方にも)勉強を教える際に、もっとも強調しているのは、「見る」ということ。 「ちゃんと見てるよ!」といいますが、ちゃんと見るって何だよ。難しいよ。人は誰でも、見たつもり、知ってるつもり、分かってるつもりに、とてもとてもなりやすい。 見てるつもりでも見てなかったり、知ってるつもりでも何もわかっていなかったりすることはよくあること。 顕微鏡や望遠鏡、双眼鏡、そしてカメラ等は、モノを見るという体験を新たにしてくれる素晴らしい道具です。それらの使用を通じて、「見る」という行為を新鮮なものとして再認識し、見る行為そのものに興味を持ってもらえたら、学校の勉強くらいは簡単にできてしまうよね。 一見難しそうなものは、実は大して難しくないものです。 むしろ、当たり前のように簡単なことが、実はとても難しい。 #子育て #教育 #勉強 #見る #青山プレップスクール #紫金山・アトラス彗星 #紫金山アトラス彗星 #C2023A3
「間違ってる」って言わないよ(「先生」にならないための対話)
「どうして、『どうして?』って聞くの?」 なかなか鋭い質問! よくまあ気がついたもんですな。 そうだよね。「あなたは間違ってる」ってことは、ほとんど言わないよね。言わないようにしているというより、そもそも思わないし、考える癖なんですよ。 だって、「あなたが間違ってる」というためには、「自分は正しい」と思ってなければならないでしょ。だけどね。事実として、人間って間違えるんですよ。勘違いするんですよ。私も、◯◯さんも間違えるし勘違いもする。だから、合意できない時にお互いに「どうしてそう考えるのか?」ということを持ち寄って、確かめることが必要じゃないかと思っているんですよ。 たとえ仮に、2+3という問題で、6と答えた子がいたとしても、 「どうして?」 私は、目の前のたとえば鉛筆を並べてみて、2本の束と3本の束を合わせたら、1、2、3、4、5と、5本になると見えてるよ、と。 自分は間違ってるかもしれない 根拠を示して、人に説明できる お互い合意できることが目標 確証バイアスがかかりまくるネット環境に慣れた人たちがマジョリティになるであろう10年後。「自分は悪くない! だから相手が悪い」と主張する人たちばかりになって、その行き着く先はAIとしか話ができない状態になるのでしょうか。 そんな世界で、広い視野と柔軟な発想と明るい希望を持って、いろんな「小宇宙」の間を飛び回ってもらいたいと思っています。 「精神的自立」と「経済的自立」と「他者との共存」のために。