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「学ぶ人が主役」という転換(「専門家」に振り回されず、活かし方を10代のうちから学ぶ)

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これまで「教える側が主役だった「教育」を、 私は「 教わる側が主役 」に変えています。 子どもたちが抱える「困った」は、多くの場合 「教科の内容がわからない」ということではなく、 もっといろいろなことがぐちゃぐちゃに混ざっていて、 まずは全体を整理しないと、その教科の内容についても、「忘れてしまう」からです。 しかしそれだけではなく、それ以上に重視しているのは、 問題をマネジメントして、良い方向に進めるプロセス全体を学んでほしいからです。 ■ 問題は、まずは全体を整理して捉え直すことが必要である ■ 勉強の問題は、勉強だけの話じゃないこともある ■ 全体を整理し直すと、意外にすっきりと見通しがよくなる ■ 単元を超えて、教科を超えて、勉強という枠組みを超えて、つながりが見えてくる ■ 個々の問題に絞り込むことができれば、専門的な教材やサービスを利用しやすい この能力こそが、将来、親の手を離れて生きていくときに、 実力として評価されていく部分だと考えるからです。 それぞれの「専門家」は、ある一定範囲において「正しいこと」を言ってくれる(かもしれません)。 しかし最終的に、自分の人生の中に取り込んでいくのは、自分です。 また、将来においては、「専門家」は、AI になっているかもしれず、 より利用しやすくなるでしょう。 上手に専門家を利用するためのスキル、全体のマネジメントスキルを 10代のうちから学んで、身につけてほしいと思っています。

AIの時代に、子どもたちは何を学べばいいのか ——私がずっと考えていること

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今から19年前、 青山プレップスクールを始めるまえから 、 私の頭の真ん中ににずっと居座っている問いがあります。 子どもたちひとりひとりが未来の社会で、何をして、何に悩んで、どのような幸せな人生を送っていくのだろう。 試験の点数や、志望校の合格。もちろん、それも大切です。目の前のハードルとして、切実な現実です。 実際にテストの点数が上がったり、難関校に合格したりということは珍しくはありませんが、私はあくまでも「受験マシーン」を製造しているわけではありません。 私が本当に気になっているのは、その先のことです。 10年後、20年後。いま小学生の子が、学校を卒業し社会にでて、自分の人生を歩み始める頃。そのときに役立つ力とは、いったい何なのか。 これは「答え」を書いた記事ではありません。私自身、まだ答えを持っていません。 ただ、なぜ私がこの問いを手放せずにいるのか。その思考のプロセスを、そのまま書いてみようと思います。読んでくださった方と、一緒に考えられたら嬉しいです。 足元の「前提」が、静かに変わっている まず、社会の前提そのものが変わってきている、という事実は頭に入れておくべきです。 少子高齢化。インフラの老朽化。社会の複雑化。グローバル化。格差の広がり。環境問題。どれも、ニュースで何度も聞いた言葉だと思います。 ただ、私が引っかかっているのは、一つひとつの深刻さではありません。 これらが同時に、しかも絡み合いながら起きている 、ということです。 たとえば出生数は、2024年についに年間70万人を下回りました。統計を取り始めて以来、初めてのことです(ちなみに、1973年は209万人でしたので、3分の1です)。 一方で、65歳以上の割合はおよそ29%。世界でもっとも高齢化が進んだ社会の一つになりました。1960年には現役世代約11人で1人の高齢者を支える社会でしたが、2025年現在では、2人で1人。2040年には、1.5人で1人を支える社会となります(人口に関する予測は、あまり外れることはありません) さらに、高度成長期につくった道路や橋、水道が、いっせいに更新の時期を迎えています。 社会を支える仕事よりも、海外の「割のいい仕事」を選ぶように、仕事に対する考え方も変わってきました。 世界的な気候変動、環境問題、人権に関する問題、国際秩序の変化 …… 一つずつなら、なんとか...