常識を疑うこと=歴史を学ぶ意味







「どうして、何百年も昔の人のことを勉強しなければならないんですか?」

「もう終わったことだから、ぼくらには関係ないんじゃないですか?」




歴史を勉強するとき、誰でも疑問に思うことではないでしょうか?

確かに今の学校の授業や、受験で出題される問題を見ていると、かわいそうだなと思います。
(ぼくも、昔はかわいそうな一人だったのでしょうが、割と嬉々としてやっていた気はしますが。。。)


大学入試の歴史なんかは、
「自分の好きな時代を選択して、その時代と現代の関係性を見出し、4000字で書け」
だけでいいのではないかと思うのですが。。。


(まあ、そんなことをすると、予備校ががんばっちゃって、『必勝法』が出回るだけなのかもしれないのですが。。。)


『ローマ人の物語』(I~XV) ~ 『ローマ亡き後の地中海世界』(上下)
その他、塩野さんの著書はかなり読みました。
そして、一層歴史好きに、そして歴史を学ぶ意味を考えさせられます。


『ローマ亡き後の地中海世界』
は、そのままですが、ローマ帝国が滅亡した後(年代では、中世~ルネッサンス~大航海時代)の、
地中海を中心とした歴史について書かれています。


無知なぼくは、知らなかった。その時代が、イスラムによる海賊の時代であったことを。

弱いものからどれだけ奪うか、その効率のよさに、キリスト社会もイスラム社会も抗し切れなかった時代だったのではないかと思います。
決して、イスラム=悪&凶暴、キリスト=善&愛と正義
というわけではありません。
それが、その時代の常識。


しかし、時代の常識の中にも、時間を経れば変わるものと、変わりにくいものがある。
結局、何が残り、何が廃れたのか?


そして今、資本主義が何らかの行き詰まりを見せ始めている今、
人は自分の常識(せいぜい数十年)から脱して、真の方向性を見出すためには、
いったい何をすべきか?

そんな宝物がたくさん眠っている気がします。




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