ふるさとは遠きにありて


ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや
(『小景異情(その二)』室生犀星)

金沢出身の室生犀星の詩です。
金沢の犀川のほとりで生まれた犀星には、故郷を愛した次のような詩もあります。



美しき川は流れたり
そのほとりに我はすみぬ
春は春、なつはなつの
花つける堤に坐りて
こまやけき本の情けと愛とを知りぬ
いまもその川のながれ
美しき微風ととも
蒼き波たたへたり
(『犀川』室生犀星)



ぼくも、毎日この川を越えて、学校に通っていました。

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