艱難をともにすべく、富貴をともにすべからず

すべては、20年後の未来のために、青山プレップスクールです。


『艱難ヲトモニスベク 富貴ヲトモニスベカラズ』

高杉晋作がいったといわれるこの言葉。





2通りの読み方があるのかな、とぼくは思っています。

1つ目は、晋作の信条を表わしたもの

   幕末という揺れ動く時代の中にあって、
   時代を動かす側で中心的な役割を果たす晋作。

   しかし、彼は決していわゆる『要職』に長く留まることをしなかった。

   藩存亡の危機の時には呼ばれ、見事な立ち回りはするが、
   難去って皆が恩賞に夢中なころには、
   ふらりとどこかに去ってしまう。
   そういうのは、勝手にやってくれ。

   こっちはこっちで勝手にやる。


もう1つは、人間社会一般にいえる歴史の必然

   苦しいときは、みんな力を合わせて協力する空気が生まれる。
   協力しつつ、それぞれがそれぞれの役割を果たす。
   そういう空気が生まれれば、一見不可能なことも実現可能になる。
   それは、精神的には、むしろ快適なことである。

   難去って豊かになると、
   それぞれが、富の奪い合い、足の引っ張り合いを始める。
   そういう中に身をさらすことは、不快であるばかりでなく、

   危険である。



翻って、いま。

艱難のときと見る者もいれば、まだまだ富貴だと見る向きもある。

どちらも真実であると思う。視点の違いだ。

所詮、群盲象をなでる



ただ、10代20代、これからの世代の人は、

「過去の先輩たちが、甘い汁を吸っているから、自分もそうできるだろう」

それは、ちょっと違う。(むしろ、過去の事績に関して、訴訟を連発される危険性の方が)


だから、ぼくが伝えたいことは、まずは、困難を困難として受け入れること。

そして、


困難の中で、活路を見出すこと。

困難にあって、平静であり、能力を発揮すること。

困難の中に、むしろ楽しさを感じること。



『おもしろき こともなき世を おもしろく』

晋作の辞世の句です。



個人が輝きを取り戻す、良い時代に生まれたなと、ぼくも感謝しています。



だからね、

簡単に答えとか、解き方とか教えて、

これさえマスターすれば、次のテストはばっちりだよ!

はい、お終い! 覚えてね!

とかは、やらないわけです。


いくらでも、いくらでも、

艱難ハトモニスル からね!!





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^^
 


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