(授業風景) 高校生と、Khan Academy
20年後の未来のために、青山プレップスクールです。
『未来の授業』
を体験してもらうことも、ぼくの楽しみの一つであり、
また、新たな可能性と課題を発見する場でもあります。
先日は、高校生と一緒に、Khan Academy を見ながら、
三角関数の勉強をしました。
Khan Academy
ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、
特に理数系を中心とした、教材がすべて無料で提供されているサイトです。
元々は、Khan さんが、個人的に姪御さんのために始めたもの。
それを、YouTube に投稿したことから、今では世界中からたくさんの人たちが、
Khan Academy の教材を使って勉強をしています。
ビデオを一緒に見ながら授業?
奇異に感じるかもしれません。
しかし、実際やってみると、かなり面白いです。
何より 「いいな!」と思うのは、
生徒さんとの”距離”を縮められる、”位置関係”を変えられることです。
(参照: サンドイッチシステム )
どうしても、こちらが教えてしまうと、
『教える側』 ⇔ 『教えられる側』
といった、構図を生みがちです。
生徒さんは、それにあまりにも慣れ過ぎており、
慣れは、油断と飽きを生みます。
しかし、一緒に教材ビデオを見る形では、
生徒さんも、こちらのことを『同じ側にいる』と認識してくれます。
これは、進めやすい!
(ご家庭で上手くいかないケースは、
お父さま、お母さまが頑張って教えよう!とし過ぎるケースではないでしょうか?)
生徒さんの反応を注意深く見ながら、
適宜止めたり、解説を加えたり、練習問題をやってみたり、
突っ込みを入れたり、「わかりにくいよね」と言ってみたり、、、
より、本質的なところに、集中することができます。
同じ側に立ち、問題を共有し、一緒に解決策を探る
これまでの学校や塾で行われている
一斉形式の授業形態は、『知識の習得』という点では
180度変わるくらいのインパクトがあると感じています。
だって、『先生』の役割が変わっちゃうわけですから!
一方では、まだまだ改善点も感じます。
大きくは、以下の2点。
1.長い
1本が10分程度にコンパクトにまとめられていますが、
それでもまだまだ長いと感じます。
特に、次に挙げる点と関連するのですが、
『復習』に使う時には、もっとピンポイントでコンパクトであった方が良いだろうと。
すると、あまりにも細かいものを、どのように組み合わせるか?
が、次の問題として発生するでしょう。
そこに、新たなアルゴリズムが必要になってくるでしょう。
2.進度と深度
学習における進捗管理は、工業製品を作る際の進捗管理とは、
大きく異なると感じています。
大きな違いは、『理解には、深度がある』という点。
あくまで、ぼくの感覚的なものですが、
1. 概念を、大雑把に抽象的に理解する
2. 操作方法が理解できる
3. 操作ができる
=== ここまでが、量的 ===
4. 他の概念などとの、関係がわかる
5. 新しい理解の仮説が生まれる
6. 今までの『理解』を再構築する
=== 質的 ===
学校教育は、
『決められた期間に、決められた授業を行うこと』
が、最大のテーマであるように、今のぼくには見えています。
義務教育なのに、習熟していなくて先に進めるってどういうこと?
それが真だとすれば、義務教育で教えていることは、必ずしも必要なことではない、となってしまう。
それを補う形で、宿題や塾といったものが、
量的な定着を促しています。
でも、現状そこまで。
質的な変化を、ある程度、意図的に生み出すことはできないか?
それが、今ぼくが一番考えていることであり、
『博覧強記』や『暗唱』
といったことが、ヒントじゃないかと思っています。
** 知識の詰め込みをやり過ぎると、当然単なる『頭でっかち』になっちゃうので、
『懐疑的実証』 もあわせて必要 **
とはいえ、
つくづく良い時代になったなあ。
これまでの、教育のパラダイムが変わっちゃいますね。
知識のインプットは、『インストール』されるものになり、
想像すること、アウトプットすることに、
より多くの時間と労力を掛けることができるようになるでしょう。
学歴や所属の意味も、変わるでしょうね。
学校は当然変わる。
塾なんてのも、(青山プレップスクール含めて)、
存在意義を、根底から問われるようになるでしょう。
** もちろん、それに対する抵抗は相当あるでしょうね!(一体誰のため?) **
ぼくは、そういう状況、もちろん、大歓迎です。
今も、あくまで過渡的な形態だと思っていますし、
むしろ、無常であることが、ぼくにとっては自然です。
何かにしがみつきたくなる気持ちも、わかりますが。。。
こんな時代は、動きの中に平衡を見出していく柔軟さと身軽さ。
ポチっとお願いします。
blogramランキング参加中!
^^
『未来の授業』
を体験してもらうことも、ぼくの楽しみの一つであり、
また、新たな可能性と課題を発見する場でもあります。
先日は、高校生と一緒に、Khan Academy を見ながら、
三角関数の勉強をしました。
Khan Academy
ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、
特に理数系を中心とした、教材がすべて無料で提供されているサイトです。
元々は、Khan さんが、個人的に姪御さんのために始めたもの。
それを、YouTube に投稿したことから、今では世界中からたくさんの人たちが、
Khan Academy の教材を使って勉強をしています。
ビデオを一緒に見ながら授業?
奇異に感じるかもしれません。
しかし、実際やってみると、かなり面白いです。
何より 「いいな!」と思うのは、
生徒さんとの”距離”を縮められる、”位置関係”を変えられることです。
(参照: サンドイッチシステム )
どうしても、こちらが教えてしまうと、
『教える側』 ⇔ 『教えられる側』
といった、構図を生みがちです。
生徒さんは、それにあまりにも慣れ過ぎており、
慣れは、油断と飽きを生みます。
しかし、一緒に教材ビデオを見る形では、
生徒さんも、こちらのことを『同じ側にいる』と認識してくれます。
これは、進めやすい!
(ご家庭で上手くいかないケースは、
お父さま、お母さまが頑張って教えよう!とし過ぎるケースではないでしょうか?)
生徒さんの反応を注意深く見ながら、
適宜止めたり、解説を加えたり、練習問題をやってみたり、
突っ込みを入れたり、「わかりにくいよね」と言ってみたり、、、
より、本質的なところに、集中することができます。
同じ側に立ち、問題を共有し、一緒に解決策を探る
これまでの学校や塾で行われている
一斉形式の授業形態は、『知識の習得』という点では
180度変わるくらいのインパクトがあると感じています。
だって、『先生』の役割が変わっちゃうわけですから!
一方では、まだまだ改善点も感じます。
大きくは、以下の2点。
1.長い
1本が10分程度にコンパクトにまとめられていますが、
それでもまだまだ長いと感じます。
特に、次に挙げる点と関連するのですが、
『復習』に使う時には、もっとピンポイントでコンパクトであった方が良いだろうと。
すると、あまりにも細かいものを、どのように組み合わせるか?
が、次の問題として発生するでしょう。
そこに、新たなアルゴリズムが必要になってくるでしょう。
2.進度と深度
学習における進捗管理は、工業製品を作る際の進捗管理とは、
大きく異なると感じています。
大きな違いは、『理解には、深度がある』という点。
あくまで、ぼくの感覚的なものですが、
1. 概念を、大雑把に抽象的に理解する
2. 操作方法が理解できる
3. 操作ができる
=== ここまでが、量的 ===
4. 他の概念などとの、関係がわかる
5. 新しい理解の仮説が生まれる
6. 今までの『理解』を再構築する
4~6は、何度でも訪れ、
単純なものが、より単純に理解できるようになります。学校教育は、
『決められた期間に、決められた授業を行うこと』
が、最大のテーマであるように、今のぼくには見えています。
義務教育なのに、習熟していなくて先に進めるってどういうこと?
それが真だとすれば、義務教育で教えていることは、必ずしも必要なことではない、となってしまう。
それを補う形で、宿題や塾といったものが、
量的な定着を促しています。
でも、現状そこまで。
質的な変化を、ある程度、意図的に生み出すことはできないか?
それが、今ぼくが一番考えていることであり、
『博覧強記』や『暗唱』
といったことが、ヒントじゃないかと思っています。
** 知識の詰め込みをやり過ぎると、当然単なる『頭でっかち』になっちゃうので、
『懐疑的実証』 もあわせて必要 **
とはいえ、
つくづく良い時代になったなあ。
これまでの、教育のパラダイムが変わっちゃいますね。
知識のインプットは、『インストール』されるものになり、
想像すること、アウトプットすることに、
より多くの時間と労力を掛けることができるようになるでしょう。
学歴や所属の意味も、変わるでしょうね。
学校は当然変わる。
塾なんてのも、(青山プレップスクール含めて)、
存在意義を、根底から問われるようになるでしょう。
** もちろん、それに対する抵抗は相当あるでしょうね!(一体誰のため?) **
ぼくは、そういう状況、もちろん、大歓迎です。
今も、あくまで過渡的な形態だと思っていますし、
むしろ、無常であることが、ぼくにとっては自然です。
何かにしがみつきたくなる気持ちも、わかりますが。。。
こんな時代は、動きの中に平衡を見出していく柔軟さと身軽さ。
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^^