(スワ哲学)村上くんと読む『ツァラトゥストラはかく語りき』(ニーチェ)
今日は、村上くんといっしょに『ツァラトゥストラはこう語りき』を読んでいきましょう。
前回の続きで、第一部 「三段の変化」からですね。
ぼくは村上くんに、精神の三段の変化について語ろうと思います。どのようにして精神がラクダとなるのか、ラクダが獅子となるのか、そして最後に獅子が幼な子になるのか、ということ。
小さいころから常にチームの中心選手としてさまざまな重圧に耐えてきた。そしてドラフト一位でヤクルトに入団し、1年目は主に2軍で実力を蓄え、秋、一軍に昇格した初打席でホームラン。2年目はホームラン36本の結果を残したもののセ・リーグ記録となる三振も喫した。(だけど、ボールをじっくりと見て、結果として相手投手の球数を増やしてましたね)
3年目は、4番としてシーズンを通した活躍。コロナの影響で試合数も減り、いろいろ大変なシーズンでしたが、チームの勝敗が自分にかかっているという重圧を楽しめていたと思います。
そして今年が4年目。不動の4番として、完全にチームの中心選手となりました。結果(数字)は残しているものの、絶好調だった時期は無いように思います。耐えることばかりの今シーズンだと思います(唯一の気晴らしが、8番バッターとなった東京オリンピックではなかったでしょうか)。
数多の偉大な先輩たちが背負ってきた重圧。
畏敬の念をそなえた、たくましく、辛抱強い精神にとっては、多くの重いものがある。その精神のたくましさが、重いものを、もっとも重いものをと求めるのである。
これらすべてを引き受けた時に、精神は獅子となる。
獅子は竜と闘う。
竜の名は、「汝なすべし」
獅子の名は、「われは欲する」
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友人たちよ! 何事にもまさってぼくが見たいのは、あなたがたが黄金の球を投げるところだ! だから、ぼくは今少し地上にとどまるだろう。しばらくこれを許せ!
ツァラトゥストラはこう言った。