子育ての「正解」


新世代を生き抜く3~5歳の子育て


こういう記事や書籍などを読むたびにモヤっとしてしまいます。

□ 褒め方・叱り方に「正解」はあるのか?

□ 褒め方・叱り方が上手になるような「褒め方・叱り方」をしているのか?

□ 家族でさえも「機能」で判断するのか?


先日、『私のバカせまい史』という番組の「パラパラチャーハン裏技史」という特集を観ました。

とてもよかったです!! 機会があればご覧になってみてください。

https://tver.jp/episodes/epxt9glvcv

パラパラチャーハンのつくり方に限らず、勉強、子育て、ビジネス、ダイエット・・・他のテーマでも「そーだ、そーだ!」と言いたくなります。


番組のネタバレはせずに別の観点で、「成功者」の語りは、話半分で受け取るのが適切ではないかとも思っています。

1.すごすぎて参考にならない

たとえば大谷選手に、「野球がうまくなるにはどうしたらいいですか?」と小学生が聞いても、「体を強くして、道具を大切にして、声を出して、みんなに感謝して、野球を楽しもう!」くらいのことしか答えてもらえないと思います。それは大谷選手が不親切なわけではなくて、あまりにもレベルが違い過ぎて細かいことを言っても分からないし、そのレベルであればまずは基本が大事、ということだと思います。


2.n=1の話では?生存者バイアスでは?

前提条件も違えば、関連する要素はものすごくたくさんあり、再現性の確認がされているわけでもありません。それを信じるというのは、その人に対する妄信に過ぎないのではないでしょうか。(敢えて妄信する方法もありますが)


3.確率で示されても私の人生は一度きり

たとえ9割当てはまることだとしても、私の今の状況に当てはまるかはわかりません。それについて責任取ってもらえるわけでもありません。


非常に普通の話ではあるのですが、

結局は、目の前のその子をよく観察して、こちらからの働きかけを受け入れる状態にあるのか・ないのかを見極めて、またその子に何が足りていて・足りていないかを過去の情報も含めて判断し、1回限りの今という時間を充実させるにはどうしたらよいかと悩み続け、行動し続けるだけではないでしょうか。成功も失敗もありません。時間は続いていくわけですから、たとえ何か不首尾なことがあっても、そこで終わりではありません。終わりがない以上、どんなことでも次につなぐことを考えて、粘り強く良い方向に向かうように努力し続ける。何が「良い」かもわかりません。だからこそ自分も変化しつづけなければならないと思うのです。

そういうとなかなかに大変に感じますが、一方では、結局あとあとまで憶えているのは、どうでもいいバカバカしいことだけだったりもします。親子関係は本当に多様で、「正解」があるわけではありません。あるはずのない「正解」を探し続けたり、思ってた理想像と違うからと落ち込まないように、一緒に歩み続けるだけではないでしょうか。

人間関係に悩みが生じることは人間としては避けがたいことで、安易に「トリセツ」に頼ろうとする方が逆に人間関係を築くのが難しくなってしまうように思います。


過去及び現在の人たちから学べることはたくさんあります。

手数を持っているとちょっと安心できますし、客観的に自分の状況を把握するためにも、参考になることはたくさんあります。とはいえ、結局は今ここで、人と人がどんな関係を築いていくか、次につなげるか、できる限りやってみることが大事ということに変わりないと思うのです。


逆に(男性に多いですが)、「放っておいても大丈夫」という人もたくさんいます。

これもまたビミョーで、その人が気づいていないだけで、子どもは放っておいては育ちません。代わりに誰かがやってくれているのです。いいところだけを味合わせてもらって、大変なところは知らないところで誰かがやってくれているのです。そこに意識が及んでいないのは残念なことに思います。


数学を勉強していると、

見たことがない問題でも、うまく現状(問題の状況)に合わせて自分の知識を組み合わせることができれば解けてしまいます。覚えたことをそのまま繰り出すのではなく、初めての状況に、知っている方法で立ち向かう。あるもので何とかすることが、問題を解く醍醐味の一つです。それを楽しんで取り組む習慣は、将来さまざまな問題にも希望をもって取り組める練習になるはずです。「正解」するかどうか、だけでは十分に味わえているとは言えませんし、放っておいてもできるようにはなりません。

そして、見えにくいところで、でもしっかりがんばってくれている人たちを、そっと支える存在でありたいと思います。

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