読めるか?(高校生と The Martian を読んでいます)

 The Martian(邦題:火星の人)映画『オデッセイ』の原作




高校生と3人で読んでます。

留学生でほとんどネイティブの発音の大学生さんと私と、高校生。


発音・アクセントや、他のヨーロッパ言語との比較・雑学に近い内容は、大学生さんが易しく優しく教えてくれます。

文法や文脈理解については、私のほうから内容理解についての問いかけを適宜行っています。


この体制で2か月続けてきた子を見ていて感じるのは、英語に対する興味。前のめりの姿勢が以前にも増していることです。

それにつれて、読む量・スピードが格段に上がっています。


ChatGPTのようなものが出てきて、以前にも増して思考力と言語操作能力で差が付く時代になってきました。また情報量が指数関数的(本当に指数関数かは不明ですがものすごい勢いで)増えている現代において、情報を適切に処理する能力と、それでも外に目を向けることも肝になってくるでしょう。

ものすごく頭を使う、脳が疲れる世代なのかもしれません。

だからこそ、旧来型の「量で勝負」するような勉強スタイルから、1回で全体像を把握しつつ、必要に応じて掘り下げて考えることもできる、より俯瞰的な勉強スタイルを身につけてほしいと思っています。



『The Martian』を教材に選んでいるのは、会話?(独り言?)のおもしろさだけでなく、苛酷な状況の中でもユーモアを忘れずに、明確な大きな目標に向かって、一歩一歩合理的な小さな努力を続ける主人公は、うちの理念である「ゆかいに、かしこく、しなやかに」を体現していることを感じてほしいからです。


4年後(適切なタイミング)に、3200km離れた地点(適切な場所)に生きて到着するために、今この瞬間に何をすべきか、何ができるか?

そして今を楽しむこと。


子どもたちの目が希望に輝くとき、ちょっと若さをもらえるような気がします。


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