ChatGPTに学ぶ、幼児教育・初等教育の在り方
ChatGPTの衝撃が、まだまだ世間を騒がせていますが、今日はちょっと違った観点で考えてみようと思います。
ChatGPTと従来のエキスパートシステムの違いを、ChatGPTに聞いてみると、ざっくり言えば、従来のエキスパートシステムは、知識やルールを詰め込んでいたのに対し、ChatGPTは、自然言語処理を流暢にしたと。
これは、人間も同様ではないでしょうか。幼少期に知識の詰め込みをすることが悪いとは言いませんが、バラバラな知識で、応用の利かない。ただ「教えられたことはできる」(教えられていないことはできない)という人間ができてしまう可能性があるのではないでしょうか。コロナ期間中、多くの子が、Siriなどとたくさんお話をしたようで、一問一答式の会話はできるけれど、一連の繋がった話は苦手な子が増えているように思います。
それよりも、文脈のある一連のお話をすること。コミュニケーションや文章の読解を練習する。知識は後からいくらでもついてくるし、今時点で将来必要になる知識を特定することは不可能です。だから、ひたすらコミュニケーション力と読解力を鍛えるのがよいのではないでしょうか。(数学等も読解力を鍛えるために行う)
たまたま私がそのような方針でやっていたから、ChatGPTくんも同じだね、と思えているだけかもしれません。それでも、「模範解答」のような答えを出せるよ、ということの価値は、下がるのではないかと思います。
- 興味をもつこと/疑問をもつこと
- 上手に質問をすること
- 新しい情報を、上手に捌けること
- これらの学びを通じて、魅力的な人になること
視野が広がることで偏見も抑えられフラットに新しい考え方を受け入れることができます。創造力も発揮しやすくなります。上手な質問は、対人だけでなく、対AIにおいても威力を発揮するでしょう。情報量はますます増えるので、うまく捌くことは必要。
特別な「勉強」ではなく、日々の会話が大切なのでしょう。そして、なるべくいろんな種類の会話があることが望ましいのだろうと思います。そのためにも、自分の子どもだけでなく、いろんな大人がいろんな子どもたちと自然に話すことが、新しい教育モデルではないかと思います。