高校生と都知事選
高校3年生のなかには選挙権のある子もいるので、授業の前後に選挙の話をすることも、以前に比べて増えてきました。特に今回の都知事選は、いろいろと物議を醸したこともあり、小中学生でも「政見放送を見たよ」という子もちらほら。
「なんでもあり」はここまで来たかと暗澹たる気持ちにもなりますが、うちの生徒たちと話していると、「今の若い子はしっかりしてるな」と思いますし、だからこそ、少しでもマシな未来にしてバトンを渡していきたいとも思います。
どんな考えを持つのもいいことだし、あえて人と違う考えを提示することも大事な役割。一方で、誰もが(自分たち自身も)偏見に満ち、不完全な存在であることを忘れないようにして、面倒くさいことにも負けないようにしよう。
しかしそればかりだと息苦しくなってしまうので、狭い範囲で小さなプロジェクトを自由に経験することも大切なこと。さまざまな経験をして、たくさん失敗して、意見の合わない人の話を聞き、金にならないことにも時間を割き、自分の中に矛盾を抱えた、柔らかい人になっていこうね。