国語が苦手な子といっしょに、短歌で遊ぼう
「作文、何を書いたらいいかわからない」
「その時登場人物がどう思ったか?なんてわかるわけないよ」
**苦手だと思ったり、食わず嫌いをとにかく減らしたい
**自分のなかに多様性を持ってほしい
国語にもいろいろありますが、言葉に関心をもつことが第一歩。
□ 1つ1つの言葉を聞いて、頭の中にどんなイメージが立ち上がっているか?
□ 言葉の使い分けや並べ方によって意味が変わることをおもしろいと思えるか?
そのための教材として、短歌。
「短歌? そういうの苦手なんだけど・・・」と言われましたが、ゲームだよ。
素敵な情景や心情を描くだけが短歌じゃない。(とぼくは思ってます)
そういえば、コロナで学校が休校になった2020年春。歌人の寺井龍哉さんに協力いただいて、オンライン短歌会を催したこともありました。ちゃんとやるならプロから教わるのはとても貴重な機会です。ただ今回は、言葉で遊ぼう!というテーマで。
かくれんぼ 運命の人 桜咲き パジャマ姿の パン屋の前で
この時点で大爆笑だったら、OKだと思います。
意味わからないよね。
じゃあ、順番だけ変えてみようか。
桜咲き パン屋の前で かくれんぼ パジャマ姿の 運命の人
これだと一応わかるか。わかるか。ギリギリ。。。
季節はいつだろうね。
Aくん: 「やっぱり春じゃない。桜咲きって言ってるし」
そうだね。
だけど、どうしてこの運命の人はパジャマ姿なんだろうね。
Aくん: 「寝てたのかな~。でも外だよね。あ、わかった! 妖精か何かなんじゃない? 眠りの妖精」
(そう来ましたか・・・なるほど)
どうしてかくれんぼしてるんだろうね。しかもパン屋の前で。どういうこと?おかしいよね。
Aくん: 「うーん、、、昔からいつもやってたんじゃない?」
(いい加減になったな)
パン屋の前でどこに隠れるんだろうね。
Aくん: 「うーん、パンの中とか?」
それだと、パン屋の中じゃない?
Aくん: 「そっかー、、、じゃあ、植木の中とかかなあ・・・」
Aくん: 「あ、わかった! 桜の妖精は春はまだパジャマ姿なんだよ。桜の花がパジャマっぽいじゃん。毎年冬になるとかくれて、春になったらみつかるんじゃない?」
===
まあ、ずいぶんと強引な解釈ですが、適当に並べただけだから。
だけど、最初と比べてノリノリになってきて、そのあと何回もカードを引いて短歌を作ってみました。
わからないことが、よくよく想像力を働かせるとわかる(?)。
これってとても楽しいよね。
来週は、カードじゃなくて、自分たちが集めた言葉でやってみようか。
5文字の言葉と7文字の言葉と、集めてみて。