本を読み始めた頃
それまでは小説や実用書しか読んでいなかった。ノンフィクションを読むようになったのは、友人に勧められてから。それが立花隆だった。
事実は小説より奇なり とはいうけれど、ぼくがそのおもしろさを知るようになったのは、立花隆からだった。
その後、立花さんの調査の方法や猫ビルについても知るようになり、自分もあんな家に住みたいと思った。実際、ある程度本だらけの生活ではあるけれど、立花さんのそれにはまったく及ばない。
まあそれはいいとして、
現実社会が、ときに個人の想像を超えて興味深いものであること。
そういう視点を持っていれば、どんな出来事でも(たとえ一般的に辛いと思われるようなことでも)結構楽しめたりしてしまうこと。
そんなことを伝えたいと思って、子どもたちに、やたらと本を勧めたり、貸したり、あげたり、読書会を開いたりしています。
それもあの日、
「ジャーナリストとかいいなと思って。立花隆みたいな。同時代を撃つとか読んでみたら?」とか話していた(当時ぼくは立花隆を知らなかったのですが)、
あの日から始まったんだなと思い出しました。