児孫のために美田を買わず

20年後の未来のために、青山プレップスクールです。


ことわざなど好きで、
おとなになって、今とは違う仕事をしているときも、
突然、『ことわざ辞典』みたいのを買ってきて
眺めていることがありました。


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『児孫のために、美田を買わず』

西郷隆盛の言葉だそうですね。


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ぼくのまったく個人的なことになりますが、
今の仕事をするようになったきっかけは、
「子どもに、何を残せるんだろうか」
と思ったことからでした。

前の仕事を続けていれば、
いわゆる裕福な生活ができ、だいたい欲しいものを買ってあげ、たまに豪華なもの食べて、
広いおうちに住んで、家族で海外旅行などもし、
いわゆるいい学校に入るために、お受験とかもしたんでしょう。
それは、いわゆる幸せな家庭で、
親の目の届くところで、不自由なく育っていって、
本人も、それを満足していて。。。

悪くない。

しかし一方では、
その幸せは、親のエゴじゃないかな、とも思ったのです。

もし、子どもの頃が一番楽しかったよね。。。ということになったら、ちょっと悲しい。
おとなになった時に、『今が幸せ!』と感じてほしいし、
そのために努力もし、我慢もし、自分でつかみ取った幸せを実感してほしい。
子どもは親のペットではない。
狩りの仕方、敵からの逃げ方、戦い方、困難に陥った時の生きる知恵・・・

ぼくがすべてを知っているわけではないけれど、
ぼくが学んだことの一部でも、伝えられたらな。


いやー、そんなの面倒くさい。。。
お金さえあればいいんじゃないの?
         じゃあ、いくらあれば安心なの?
赤信号みんなで渡れば怖くない。
         怖くなくても、事故に遭うよ。



面倒くささを脇に置いて、全体状況から考えてみました。



天の時、地の利、人の和。

◇ 人口減少問題は、とうの昔から見えています。
   問題の先送りは、今に始まったことではありません。
   多数決の支配する政治での解決は、ちょっと期待できない。
   時代が激しく動いている中で、硬直化した教育システムは、ちょっと頼りない。
   時代が大きく変わるとき、
   それまでの『正解』が、まったく逆になるということは、
   歴史が示すところです。
   こういう時は、大きなものにすがりつくより、
   できるだけ柔軟に構えて、自分の意思で動けるようにしておいた方がいいよね。

◇ 国土の荒廃、過疎の問題も、原発問題以前から見えています。
   『想定外』の災害に備えるために、巨大な施設を建設し、
   縮小される予算の中、膨大な維持費と、管理・修繕業務が残る。
   また、自然との触れ合いが少ないまま大人になってしまうと、
   自然への畏敬の念も損なわれてしまうのではないでしょうか。
   自然に対して謙虚になって、自然から学ぼう。

◇ インターネットの普及とともに、
   地に足のついていない、揚げ足取りのようなことばかりで、
   小グループ同士の争いが絶えません。
   極端から極端へ、振れ幅が大きく、日和見だらけ。
   慌てず騒がず、自分の軸をコツコツと固めていって欲しいのに、
   落ち着いてそういうことをする時間ってあるのかな。



片や、ぼく自身のこと。

どうしても、仕事している時間が長いんです。
もう性格だからしょうがないんじゃないかとあきらめています。
ぼく自身は、割とちゃっちゃと問題を切り分けて、
期限内に、品質をもって成果物を出すのは、
そんなに苦手じゃないという気がしています。
だから、新入社員2年目で、コンピュータのこともあまり知らないし、
英語ができるわけでもないのに、1つの製品を日本で丸ごと面倒みさせられるような暴挙(笑)も
ありえたんだろうと。
(知らないからできません、ということはなかった。
 知らないけどやってみます、ということばかり)
それがまた、新しい可能性を開いたりするからおもしろいんですけど、
時間はかかりますね。
また、自分一人でやるわけではないので、
そして、「関係ないから帰りマース」と言えない質なので、
最後の最後まで付き合うことになります。

まあ、いまどき風ではないんですね。。。



であれば、
ぼくが一番大切だと思っていることを、ストレートに仕事にしてしまおう。

おじさんたちに使っていた時間をやめて、
全部、団塊ジュニア(僕の世代)より下のために、全部使おう。


学ぶことが一番の安定をもたらすよ。

◇ ゆかいに
◇ かしこく
◇ しなやかに

学ぶことで

ゆかしい気持ちを、「できるよ!(You can see)」に結び付けられるよ。


成績や入学、資格試験など、『目的』のための勉強でない、

つまらない、忍耐、努力・・・だけでない

効率よく、最低限、必勝法・・・だけでない

特別でも、カリスマでも、神様でもない


ふっつーのことを、

ふつーに伝えていくこと


それが、ぼくにできるベストかな、と。


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