入試なんて、くじ引きでいいのにね。

20年後の未来のために、青山プレップスクールです。



突然ですが、

入学試験を実施する目的は何でしょう。





● 定員より多い応募者を選別するため

● 入学後に授業についてこられるだけの

   前提学力を持ち合わせているかチェックするため


これ以外に、いろいろ考えるのですが、ぼくの頭では。。。よくわからない。

※ 学費を払い続けられるかのチェックも、まあ学校側はしたいかもしれない。。。


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大学を頂点とする、学校システムって、

職業訓練をする場ではなく、学問をする場ではないの?

→ 職業訓練だったら、丁稚に行くのがいい

面接して、人間性に問題があったら、学問しちゃダメなの?

→ じゃあ、今の大学の教授たちは、人間性として最高の部類に入っているということなの?

→ 歴史上、学問に貢献した偉大な先人たちはは、人格的にも優れていたの?


東大生が、高校の勉強(入試レベルの細かな知識)を忘れちゃうのは、なぜ?

→ そんなの、大学入っても使わないからじゃないの?


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『勉強したい』 という気持ちを、削ぐようなことを、

学校がやってていいのかね、って思います。

よほどの【勉強マニア】でもない限り、

『したい勉強』って、ある程度限られるのも、人間としてやむを得ないのでは?


→ 試しに、国語の先生に、数学や物理の質問をしてみてください。

→ 生物の先生に、古典の質問をしてみてください。



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だからうちの生徒さんたちには、「なーんでも、なんでも、持ってきていいよ」、と。

アルバイトの東大生たちにも、「生徒さんは、何持ってくるかわからないからね」、と。


突発的な、わけのわからんものを、

★ 楽しめるかどうか、

★ そして、書いてあることを読んで、自分の理解に結び付けられるかどうか、

せめてそれなら、やる意味あるでしょ、と。


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もし、入学試験の目的が、前述の2点でいいならば、

入試なんて、くじ引きでいいじゃん! ってダメですか?


定員より多い応募者があったら、くじ引きで決めればいいのではないでしょうか。

それでは、受験者の学力が試されないというのであれば、

入学後に必要となる前提知識なり、技能を明記して、

それが確保されていることだけ示せれば十分ではないでしょうか。



今の入学試験は、受験者の優劣をつけなければならない、

差をつけなければなりません。 全員100点じゃ、困るんです。

だから、どんどん変な問題、変わった問題になっていって、

作る側も大変で、、、外注したりしているそうです。



『学問に王道なし』 と言いますが、ぼくはそうは思いません。

『学問は、まず王道を身につけるべき』 と思います。

(「王道」の指してるものが違うだけなんですけどね)



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入試を、くじ引きにしたときの考えられる問題点


□ 行きたい学校に行ける保証がない、努力のしようがない

   どうして、その学校に行きたいのか、

   その学校でなければ、本当にダメなのか、

   受験生はよく考えなければなりません。

   併せて、情報の提供も必要です。

     ○○を学びたいのであれば、

     国内外、有償無償問わず、

     書籍、オンライン教材、講座、、、いくらでも方法はあるよ。


   どうしても、あの先生の授業が取りたい、どうしてもあの先生の研究室に入りたい

   先生だって異動します。

   だったら、授業や講座、ゼミ、研究室。。。については、

   学外にも門戸を開けばいいのです。

   何なら、高校生以下にも、門戸を開いてしまえばいいのです。

   いまどきは、ネットワーク技術も発達しているわけですから、

   場所を限定する必要もありません。


□ 今度は、講座やゼミ・研究室の入試選抜をどうする?

   現状だって、人気の講座等は、抽選などの方法でやっているのではないでしょうか。

   もちろん、オープンにすれば、今よりも競争は厳しくなるでしょうが、

   大人数のゼミなど入っても、密度が薄まるだけと考える人もいるんじゃないかな。

   それとも、就職のために、【○○ゼミ】にいたことにしたいのかなあ。

   そういうこともあるか。。。



□ 高校3年時点で、そこまではっきり進路を選べないんですけど。。。

   だからこそ、大学なんてどこでもよくって、

   いろんな大学のいろんな授業を聴講しまくればいい。



□ 受験生の学力が低下する

   学力が何か?ということを、考え直してもいいのではないでしょうか。

   マニアックな日本史の知識が、学力でしょうか?

   難問奇問、やたら面倒な計算ができることが、学力でしょうか?

   考える力は十分にあっても、

   18歳時点で、それを表現する力が足りなかったら、

   それは学力が足りないということになるのでしょうか。

   むしろ、高校以前から先端の研究の場の空気を聴講できる環境によって、

   受験生が、自己の不足や、必要性を感じることが、

   本当の意味での学力の向上につながっていくのではないでしょうか。



□ 塾、予備校産業が、困る?

   別にいい(仕方ない)じゃないですか。

   もともと不要だったんですよ。

   塾に通う時間があったら、家の手伝いしたほうがいい。

   でも本当は、需要増えてしまうんでしょうね。

   大学生になっても勉強しなければならなくなるわけだから。



□ 学校のブランド力が低下する

   「○○大学卒業」 という単一のブランドだけが意味を持つ時代は、過ぎ去りつつあります。

   むしろ、一人一人をしっかり見なければならなくなることは、

   見られる側も、見る側も、

   長い目で見れば、きっとプラスになると思います。


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パッケージ販売されていたものが、

細切れの断片として、ばら売りされ、

消費者側で、再編集され、アレンジされ、場合によってはまた流通する。

インターフェースをどう取るか、が重要ですね。


また、偶然という現実を受け止めて、それを半分楽しめる心の余裕と、

真の自立心を、一人一人が育んでいける環境整備。



そっちの方向性だと思うけどなあ。



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