大人が驚く、不自由研究(情報を読みとり、知識ではなく関係性で遊ぶ)

1.はじめに

はじめに断っておきますが、

これは大人たちが喜ぶような、「体験学習」ではありません。

子どもたちが喜ぶような、「体験学習」でもありません。



約束された「成果」などありません。

失敗、回り道、停滞、離脱・・・だらけです。

好きなこと/興味のあることをやるわけでもありません。

特定の分野の知識を身につけることを目的としていません。


では何をやるのか。

一言で言うと、

「図表や文章を読み取り、情報の関係性で遊ぶこと」です。


これだけ言われても、意味不明ですよね。

具体例をお話ししましょう。


2.ある小学生の「不自由研究」

今、ある小学5年生と取り組んでいるのは、

「ビジネスモデルの研究」です。

(急にきな臭い感じがしますが、ご心配に及びません)


このテーマは、私が提案して一緒に決めました(不自由です)。

何を研究するかというと、情報を読みとりと、整理を研究します(不自由です)。


最初に1冊、私のほうで本を選定しました。

『会社四季報 もうけの仕組み』 https://amzn.to/4bEoZV3

別にその子が特に、「もうけ」に興味があるというわけではありません(むしろあまり興味ないと思われます。とても不自由です)。


この本を選んだ理由は、

たくさんのデータや図表、グラフなどが出ているので、

情報を扱ういい練習になるからです。

  (ある程度できる子なので、ちょっと興味を持ちづらい分野を選びました。

   一人ひとりに、「ギリギリ興味を持てるかどうか」といった分野を提案し、

   話し合って微調整しながら進めています)




3.情報を読みとって理解することに集中

好き嫌い、興味のあるなしは、話題にしません。


そこに意識が行く前に、

「何が書いてあるのか、一緒に読んでいきましょう!」

(別に、役に立たなくても、おもしろくなくてもいいのですよ。大事なのは理解すること)


たとえば、この表。


□ そもそもこれは、何の表?

□ 縦軸は何? 横軸は何?

□ わからない言葉はある?

□ 上下/左右を見比べてわかることはある?


では次に、このグラフ。


□ これは何のグラフで、縦軸/横軸/円の大きさは何を表している?

□ 全体として読み取れることはあるかな?
□ その全体傾向からすると、「外れ値」のようになっているのはどれだろう?

□ さっきのビジネスモデルの図と見比べると、どんなことがわかるだろうか?


ところで、そもそも「利益」ってなんだろう?
会社の目的って何だろう?


基本用語は、メモしておこう。
ただし、たいていは、言葉の意味のまんまであることが多い。
そうであっても、その中で使っている厳密な意味(定義っていう)は大事。


線や矢印、記号の意味



いろんな線や形を使い分けているよ。
これも、なるべくわかりやすいようにされているけれども、
毎回ちゃんと意味を確認しよう。


4.明日はどっちだ?

ほかにもこの本には、いろんなことが書いてありますね。
せっかくなので、もうしばらくこの本を使っていきましょう。

今度は
具体的に知ってる会社について、詳しく見ていくことにしましょう。


ただし、その先はどうなっていくのか、私にもわかりません。

子どもの反応と、
今刺激を与えれば伸びるであろう能力と、
多少は子どもの意見も参考にしつつ、
不自由に進めていきます。


5.おうちに帰って

「お母さん、ROE の計算できるようになったよ! りたーん おん えくいてぃ? 意味がわかれば簡単だよ! 今度、お父さんの会社の ROE を計算してあげる」




知れば楽しい
わかれば興味も広がっていく

狭い人間になりなさんな




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