2021年4月7日水曜日

数の感覚、数字の概念

 数の感覚、数の概念(その1)


新しい子どもたちとの出会いもいただいて、新学期も始まり、

春ですね。


算数苦手、数学嫌い、という子に対して親御さんから

「数の感覚がわかってないんじゃないか」という

ご相談を受けることがしばしばあります。


数の感覚


これについては、常々考えていることがあります。

数の感覚って何でしょうね。

そもそも、では大人たちは数の感覚を持っているのでしょうか。

ぼくは、数の感覚を持っているのだろうか。


結論からいえば、人間の脳が感覚として自然に認識できる数は、


1,2,3,たくさん


ではないかと考えています。

それ以上の数は既に、抽象概念、人工物だろうと。


いやいや、4,5もわかるよ。

10だって、1,234,567,890だってわかるよ。

うん、それもわかるのです。

だけど、本当に感覚としてわかっているのかな?

たとえば机の上に、17個の豆が乱雑に転がっているとして、

一目見て、直観的に、17個だとわかるでしょうか。

(2個や3個なら、できると思います)


子どもたちにクイズを出します。

「1億の次は?」

多くの子は、「2億!」って答えます。

うん、それが自然だと思います。

(1億を束として考えている、ということですよね)



感覚として数を理解するのってかなり難しい。



考えるきっかけになったのは、漢字です。

一、二、三、、、、ここまではとても直感的です。

四、これは、、、ギリギリ

五、これは既にかなり難しい、まあ何とか

六、これってもう、○○○○○○ではないだろう。

七、四より簡単に見える

八、もっと簡単になった

九、五より多いと思えない。

十、以下同様・・・


漢字がそうなだけなんじゃない?

写真を添付しましたが、やはり4くらいからすでに難しくなりそうです。


「手で数えるよ!」という子はかしこいですね。

手だと、5までは直感的にわかりますね。




ぼくは小学生の頃、授業中にひまで「1億まで数えよう!」と

思ったことがありました。ところが、授業が終わるころでも数百レベル。

次の授業もしっかり使って数えましたが、まだ数百レベル。

え、これっていつまでやらなきゃならないの?


計算しました。(我ながらかしこいな)

1秒に1つ数えるとして、(実際にはノートに書いていたので、大きな数を1秒で書くこと自体無理)

100000000秒÷60⇒1666666分(切り捨て)

1666666分÷60⇒27777時間(切り捨て)

27777時間÷24⇒1157日   (切り捨て)

1157日÷365⇒3.16年    (切り捨て)


寝ないつもり?

それでも、3年以上。

今、小6だから、数え終わるのは中3。

やめました。 (よかった。よくやめた)


それ以来、友達が「俺のほうが1億倍すごいぜ!」みたいなことを言ったら、「1億なめんな!」と。


国家予算が、100兆円?

世界の人口が、70億人?

日本の人口が、1億2千万人? (国民の声を聴くってどうやって?)

人間の細胞は、数十兆?

マンボウは、3億個の卵を産む?(すごすぎる)



では、大人たちはどうして、できているように思っているのか?

どのタイミングで、数の感覚を習得していくのでしょう。


* 実際には、今回のコロナ騒動を見ても、

* 400人だー、1000人だーと騒いでいるのを見ても、

* わかっていないように見えるのですが、それは別の話で。



日常生活や学校生活の中で経験できる数があり、

みんなそれなりに「わかった気」になって暮らしています。


これからの子どもたちは、それでは足りないと思うのですが、

少なくともそのレベルの感覚を身につけるためには

どうしたらよいか。


それを次回書いていきたいと思っています。



手を動かしながら考えることは、自由であり、楽しいこと、そして切り開かれる未来

天然知能 友の会 新・碧山Fプレップスクールです。 昨日の、野辺山宇宙電波観測所の立松さんの話でもありますが、考えることが楽しいと思えるかどうか、 幼少期にそのような経験をたくさんしているか、 ということがひたすら大事だとぼくも思っています。 しかしいまだに、 目先のテストの点数...