考: 新型インフルエンザ

青山プレップスクールは、変な塾だなあと思う時があります。

そのひとつは、雑談に力を入れている。

・ 身の回りのことを
・ 自分と関係させて
・ さまざまな情報を基に
・ いろんな人の立場を想像して
・ 自分で考える

という習慣をつけてほしいから。

先日のGWあたりは、よくこういう話をしていました。


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1,2月ごろ、新型インフルエンザのパンでミックに関するTV番組がしきりと流され、
マスクや手洗いの励行、また食料品の買いだめをひどく薦めていました。

ぼくはその時、「可能性としては否定できないものの、本当にそんなことが起こるのかな?
今時点でそこまでの準備が本当に必要なのかな?」

と感じました。
当時は、鳥インフルエンザの新型についてですが、最初に流行する国は日本ではないと想像でき、
とすると、海外のある都市で大流行して、間をおかずに日本にも大流行する、
たとえ中国が情報を隠蔽しようとも、上海にいるのは中国人だけではないので、そんなことは不可能。

ということは、海外のインフルエンザに充分注意しておき、
兆しが見えたその瞬間に、きちんと対策することが必要だと、
ぼくの中では勝手に結論付けました。



数ヶ月が経ち、そんなこともあったねと、マスコミも忘れかけたころ、
今回の豚インフルエンザは発生しました。

さあ、今こそ対策すべき、と思い、それなりに備蓄をしたり、予防措置を始めましたが。。。


行政も、マスコミも、ちょうどGWと重なったためなのか、そして経済政策を優先させたためなのか、
「冷静」を求めただけで、本格的な対策を怠ったと、ぼくは思います。


予想通り、国内感染は広がり続けています。



結局、じっくりプロセスを考えれば、ある程度は未来を予測することが出来、
正しい対処をすることはできる。
ただ、マスコミが、煽るときは、実は大したことはなく、
マスコミが、「冷静を呼びかける」時は、実は本当に危ない。

もちろん、マスコミがその時点で危険を正しく伝えたとすれば、
パニックが発生し、別な問題が発生した可能性は充分にあります。

だから、マスコミは機能できなかったわけです。


これは、インフルエンザに限らない問題だと思います。

本当に大切なことは、教えてもらえない。
身の回りの情報を基に、自分で考え、自分で行動しなければならない。



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そんな良い教訓になったのではないかと思い、
生徒さんたちにはそういう話をしていました。

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