はじめにの読書会(番外編)『古典モノ語り』
はじめにの読書会の番外編。
『古典モノ語り』(山本淳子)
本屋をぶらぶらしていたら、なんと山本淳子さん新刊が出てるではないか! うっかりしてました。
「モノ」をとおして平安京のイメージが広がります。文献や発掘調査の研究も踏まえたうえで、現代の私たちにもわかりやすい語り口。細やかな目線と想像力。
「あらすじ」や「ざっくり」では、みんな一緒だね、ということはわかりますが、ワクワクにつながらない。
一部でいいから、一段深く想像力を巡らせることで、その先の「世界」を感じることができる。そのとき、少なくとも私はとても「ワクワク」というか、「ウズウズ」します。
日ごろ、古典の質問を受けることがありますが、単に文法的な解説や、問題をどう解くか(テストの点数に結びつけるか)、というだけでなく、
1000年前の人と心を通わせることができるという「錯覚」を持ってほしいなと思っています。いつも参考になります。
日本に暮らしていない、日本にほとんどいたことがない日本人の子たちは、どう感じるのかな。誰か読んでみての欲しいなとも思っています。