(書籍)『レイヤー化する世界』 ーー こんな風に、歴史を俯瞰するといいね

20年後の未来のために、青山プレップスクールです。


ぼくの読書も、少しずつ、種類によって

電子化しています。

置き場に困らないのはいいけど、

重さがないのがちょっと寂しい。


そして、もっと編集できる機能がついてくると、

もう少しぼくの電子化も進むだろうなと思います。


本書も、そういう内容です。


==== 目次 ====

   プロローグ 現代 - 第三の産業革命が起きている

   第一部 中世 - 多くの民族がともに栄えた帝国の時代

     第一章 かつてヨーロッパは辺境の地だった

     第二章 なぜ中世の帝国は滅んだのか

   第二部 近代 - 私たちが「国民」になった時代

     第三章 「国民」は幻想からやってきた

     第四章 「民主主義」という栄光

     第五章 崩壊していく民主主義と国民国家

   第三部 未来 - <場>の上でレイヤー化していく世界

     第六章 すべては<場>に呑み込まれる

     第七章 レイヤー化する世界

     第八章 「超国籍企業」が国民国家を終わらせる

     第九章 新しい世界システムと私たち

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ぼく自身としては、問題意識を共有していそうな、

共感できる内容の多い本は、実はあまり読むことはありません。

そういう著作をされる方々の普段の発言を、

Twitterなどで、普段から接することのできる世の中なんですね。 すばらしい。

むしろ、「何?」と思うような本を手に取ることが多いです。

そこから、新しい興味が広がる楽しさのために。


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そういう意味で、本書を読んだのは、少し特別でした。

歴史というもの、時代というものを、こんな風に学んだらいい、

ということが、書いてあるだろう。

それを、うちに通ってくれている、高校生や大学生が、読んで考えたらいいんじゃないか。

高校生や大学生にお勧めできるかな、と思って読みました。

授業という限られた時間では伝えきれないものを、書いててくれるんじゃないかな。

一読しての感想は、期待通り、期待以上でした。


== 1.歴史の流れを俯瞰する ==


学校の授業も、このくらいコンパクトに歴史の流れをまとめられたらね。

今、ぼくたちの考える「国」という概念は、決して新しいものではない、

むしろ近代に人工的に作り出されたものである。

その枠組みが、近年崩れつつあるよ。

▼ 先輩がこう言っていた

▼ 寄らば大樹

もっと歴史を俯瞰すると、【閉塞感】なんて持つ必要がないというか、

持ってる暇がないというか。

時代や民族を超越する視点は、やっぱり持てた方がいいと思います。


== 2.レイヤー化する世界 ==


ぼくも常々、【断片化】という言葉を使います。

いろーんなものが、もっともっと、細切れで売られていく方向に、時間は流れています。

冒頭で述べた、書籍についてもそう。

せっかく電子化しているんだったら、自分で編集したい。

読みながら、まとめが作っていけるように。

すべてのテキストが、断片化され、再編集され、蓄積され、

新しいアイディアを生み出していくことでしょう。


そして断片化するときに大事になるのは、インターフェース。


これからは、インタフェースの時代でもあると思います。

知ること、理解すること、新しく発想すること、、、

知にまつわるこれらのことは、激変することでしょう。

その流れに、易々と、嬉々として、乗って行ける人たちが、

育っていって欲しいなと思っています。


ということで、高校生の冬休みの課題図書はこれにします。

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