普通の子、扱いやすい子を特に支援している理由(ゴネ得文化は活力を奪う)
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青山プレップスクールには、年齢も性別も、成績も、将来の目標やそのために学歴をどう考えるかも、ご家庭の経済事情等も、
本当にさまざまな子がいます。
青山プレップスクールは多様性の極致?
青山プレップスクールは特定の主義主張の押し付けはしません。みんなそれぞれに、こちらの方が合わせるスタイルで進めています。(単純に、合わせてもらうより、合わせた方が早いし、安いし、うまくいくから)
だけど少し気になる「扱いやすい子」
しかし、私も少し肩を持ちたくなる子というのは、正直に申し上げれば、います。
それは、学校や家でも
普通の子、扱いやすい子、手のかからない子
(以下、「扱いやすい子」と呼びます)
と思われているであろう子たちです。
もちろんもちろん、違いますよ!
私が楽したいわけではないですよ!
軽んじられる「扱いやすい子」
そうではなくて、学校などの集団の中では
「扱いやすい子」は軽んじられる傾向があるからです。
先生たちの注意は、ものすごく手の掛かる困った子に向かいます。その次には、話のおもしろい賢い子たち。残念ながら、「扱いやすい子」は文句も言わずにそれなりにちゃんと動くので、特に手を掛けなくて大丈夫と思われてしまいがちなのです。
でも、本当は一人ひとり、思っていることはあるし、考えは違うし、意外な面もたくさん持っています。だけど普段は出さないだけ、出してないだけ。多少のことは我慢して。
組織運営の鍵を握る「扱いやすい子」
私は、組織や集団において、この「扱いやすい子」の振る舞いが重要だと思っています。
主張の強い、いわゆるヒーロータイプは目立ちますし、憧れの対象になりやすいです。しかし、全員がヒーローでは組織は機能しません。着実に物事を進める人たちが必要です。「扱いやすい子」は、そういうことは得意です。目立ちませんが。
もし組織がいわゆるヒーローだけを評価したり、または一部のクレーマー的に不満をぶちまける人に掛かり切りになってしまうと、「扱いやすい子」は離れて行ってしまいます。
学校のクラス運営などはやったことがありませんが、この「扱いやすい子」たちを、ふわっと包み込んで動きやすくしてあげると、クラス全体の雰囲気は良くなるだろうなと想像します。
「扱いやすい子」に戦える武器を
話がすっかり逸れてしまいました。私が実際にどのような支援をしているのか。
端的に言えば、「戦える武器」を渡しています。あまりに理不尽なこと、不当な扱いを受けた時には、言うべきことは言う。それもなるべくスマートに。わかりやすく。軽やかに。
決して、過剰に自己の利益を最大化するような主張を、とにかく勝つための議論の仕方を教えるわけではありませんし、たぶん彼らは教えても実践しないです。
「扱いやすい子」が、少し自己を客観的に捉え、人生を主観的に捉え、そして未来を楽観的に捉えられるように、
🔹ものの見方
🔹考え方
🔹表現の仕方
に少し、その子が発揮しやすい形を一緒に考えて、テーマとして掲げて練習してもらいます。
実はこれは、勉強そのものでもあるので、彼ら彼女らは、良い成績や有名な学校、何より明晰な頭脳を持つことになるのです。
いいでしょ!
とはいえ、現実には、、、
不満ではなく改善案のつもりでも、うまくいかない時はあります。思わぬ反発を食らったと感じさせてしまって、過剰反応されてしまうことは珍しくありません。「俺の言うことに文句を付けるのか!」っと。
私自身もまだまだ悩んで、より良い方法がないものかと試行錯誤しています。
ゴネ得はダメよ
反対に、これはやめた方がいいよと言うこと。
これは、経済的に恵まれていて、一人っ子の男の子に多いのですが、ゴネれば最終的にお母さんが良いようにしてくれる。
幼少期は仕方ないとして、小学校高学年、中学生、高校生、大学生…
自分の快不快が唯一の判断基準になってしまっているところから少しずつ、自分の快不快以外の価値基準がいろいろとあること、それぞれよく考えれば納得できるものであること、歴史を見れば自分の快不快で判断するのは暴君のすること、決して長続きしないことなど学んでいきます。
何よりも私がオススメしたくない理由は、
ゴネて今、得をしたように感じても、実際に得をしていても、自分の実力は何ひとつ変わらないからです。
特に10代の精神活動が活発な時期は、精神的にも、能力的にも、大きく成長するチャンス!ゴールデンタイムです。たくさん失敗して、恥もかいて、涙も流して、心からの喜びや感動、感謝。今の自分にこだわってしがみつかなくていいよ、その方が楽だよー。
青山プレップスクールのふんわり方針
ほっといてもできる子は、なるべくそのまま伸ばしてあげて、弱点をどうフォローするかは、性格次第。
いろいろ立て直さないといけない子は、ほんとそれぞれだから、定式化できない。先入観は禁物!
「扱いやすい子」は、私はむしろ注意深く観察しています。少しずつでも自信と武器を手に入れて、ふわふわと世の中に出て行ってほしいと思っています。社会全体で見れば、一番大切にしたい人たちだと私は思います。
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