超プロジェクト・フレームワークは、死の直前まで、凡ゆる信用、リソース、インサイトなど、この世で獲得してきたすべてを吐き出させ、搾り尽くしてでも、目標を実現させる代物なので、その目標も当然それに見合ったものであるべきであると考えます
8月30日。
1963年8月30日。ホットライン開設。
キューバ危機の教訓を受け、米ソ両首脳の間にリアルタイムの通信手段を設置。冷戦下における、緊急の命綱ができる。
そういえば、映画『メッセージ』(Arrival, 2016, 原作『あなたの人生の物語』“Story of Your Life, 1998, Ted Chiang)において、疑心暗鬼に陥った各国首脳はホットラインを切断し、危機的状況に拍車を掛けてしまいましたね。
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8月28日にはキング牧師の力を借りて、私の夢について書きました。こちら
ざーっくり言えば、
人類がここまで来てしまった以上、行けるところまで行くしかないだろう。その向かう先は、超長期にわたる(プロジェクトは本来、短期でクローズさせたい)、オープンエンドのプロジェクトだろう(プロジェクトには本来、明確なゴールがある)。
そんな難易度の高いプロジェクトは今の人類には回せないので、練習が必要になる。
その練習を、「自分が成長するプロジェクト」にして仕舞えば、一石二鳥です。
そこで
第一段階: 個としての成長。それを促すのが、青山プレップスクールです。
これまでの常識に捉われずに、本当に個としての成長に寄与するのは何か? に特化して、カリキュラムや進め方、記憶法や書籍からAIまでさまざまなテクノロジーの利用法の再編。
何より教育の中心を、教える側から教わる側にシフトし、
教育の目的を、一部選抜から、個々の育成に明確に舵を切っています。
「教科書作って委員会(仮称)」なども、個の成長に必須の活動であると考えます。
第二段階: 他の成長を促す。ここで既に明確にこれまでの教育とは違いが出てきます。逆青山プレップスクールでは、学生ひとり一人が、隣の学生を観察し、特徴を捉え、失ってはならない美点を言語化し、また隠れた才能を見出します。ヒントになるのは、第一段階(青山プレップスクール時代)で、自分がしてもらったことと、その時自分が感じたこと、そしてその後に得られた成長の記録または記憶です。成長を促す対象は、徐々に範囲を広げ、難易度も高まりますが、お互いが逆青山プレップスクールの学生(年齢や性別、出身、立場、経験などに優劣はない)なので、お互い対等にメリットを享受できます。
そして、第三段階:超青山プレップスクールです。超青山プレップスクールで扱う超プロジェクトの特徴は
🔸 超長期〜終わらない
わかりやすく言うと、死ぬまでに終わりません。ですから、誰かに引き継ぐ必要があるのです。自分が死んだ後にプロジェクトはどうなるのか? プロジェクトの社会的な意義も変わっていくでしょう。 それでもプロジェクトが続いていくためには、どのような制度設計、メンバーの育成、そしてそのプロジェクトの本当の価値は何であるのか、場合によっては、施設や儀式、階級などがあった方がよいケースも生まれるでしょう。
いずれにしても、所詮人間如きには完璧な設計図は用意できません。しかし、完璧でなくても何とか対処できる設計図を描き続けるDNAのようなものを、準備することになるのではないかと思われます。
🔸 人類に貢献する/恩恵をもたらす、また共に生きている他の生物、さらには無生物、地球全体、またはそれを支配する物理法則などなど凡ゆる気づきに感謝して、その一員であることを誇りに思う。
個人の一生が終わった後も、プロジェクトはずっと引き継がれます。そこに血縁はあってもいいけどなくてもいい。プロジェクトに対する思いが、永遠に引き継がれるのです。
だから、いい加減な仕事はできないし、全員が安心して全力を注げる環境だからこそ、実現できることがある。
超プロジェクトの目的は、個人や私企業が得をするようなものでは成立しません。本当に大切なもの、必要なもの、守るべきものは何か。
逆の見方をすると、本来あるべき姿から離れているにも関わらず、大人の事情などに捻じ曲げられているものはないか。それを「仕方ない」と諦めてしまっているものはないか。
そういう課題が、超プロジェクトの課題になってくると考えられます。