(MBA GMAT/GRE MATH)大事なことと、大事じゃないことと。(いわゆるSTEM教育にも通じること)

20年後の未来のために、新・青山Fプレップスクールです。

MBA等留学のための、GMAT/GRE。
その数学の指導をさせていただくようになって以来、
いつも気になって、申し上げていること。

【大事なこと、大事じゃないこと】

うちにいらっしゃるのは、もちろん数学が苦手だ、
もしくは学校時代は嫌いじゃなかったんだけど、
現状少し苦戦されている方々です。

たくさんの方々に指導させていただいた中で、
ほぼ共通して、認識を新たにしていただきたいことがあります。

□ 考えればわかること
□ 考えてもわからないこと

それを、『明確に』区別するということです。

確かに学校のテストや、GMATにしても、
あらゆるパターンを暗記して、点数を取ることはできます。
しかし、その戦略の欠点は、ある一定以上の分量になると、
そして特に社会人の方など、勉強時間が限られている場合に、
「なんとなく」、「うろ覚え」
のまま対応せざるを得ない状況に陥ってしまいがちであること。

日常生活や、簡単な読解力を試すようなテストでしたら、
それで相当程度足りるのですが、
より厳密な議論を重ねている場合には、むしろ欠点の方が大きくなってしまいます。

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最近よの中でもよく語られるようになった、いわゆるSTEM教育。
science, technology, engineering, mathematics
これらが、特にいわゆる「文系」の方にとってこれから大切になると。

根っこは同じところにあると思います。

★ 汎用的な細かな部品を組み合わせると、    ★
★ 想像もつかないようなすごいものができあがる ★
★ ということを、実感として理解しているか   ★

ポイントは、できるだけ汎用的で小さな部品を使うこと。
そうしないと、応用が利きません。
便利な道具は、便利な分だけ適用範囲が狭い。
細かな汎用部品は、それだけでは大したことはないけれど、
組み合わせれば、なんにでもなることができる。


LEGOでいえば、細かな1つ1つの部品。
それが何であるのか、どこに出っぱりや穴があるのか、
それはよく見ておく必要があります。

そして、その部品を丁寧に積み重ねていくこと。
焦ってはいけません。
手順通り正確に組み合わせれば、いろんなものを作ることができいます。

人体、生物、宇宙のあらゆるものも、同様です。
原子が集まって分子となり、分子が集まって細胞となり。。。
1つ1つの仕組みは、ごく単純なものです。
ただそれが膨大に組み合わさった時に、今の地球のようなものができる。

脳の動きもそうです。1つ1つは単なる電気信号の伝達です。
それが、膨大に組み合わさると、おなかがすいたり、数学を考えたり、
人生に悩んだりします。

ものすごく単純で小さなものが、ものすごくたくさん集まると、重なると、
まったくもってすごいものが出来上がる。
その間を埋めるのが、想像力であり、知性であると思います。

その第一歩として、「定義」を大切にしてください。


グラフの傾きが、マイナスになるものはどれですか?

と聞かれた時に、グラフが何か、グラフの傾きとは何を表すのか、
ということがわかっていなければ、なかなか対処が難しい。
たまたま問題で聞かれた書き方で、
x座標の差分と、y座標の差分を掛けたものがマイナスならば、
傾きはマイナスになる。
といくら記憶しても、ほとんど意味がありません。

定義を確認しないまま、検討や議論を始めない。
おそらく、お仕事などでも当たり前のことだと思うのですが、
「算数」、「数学」と言われてしまうと身構えてしまって
普通の思考ができなくなってしまう。


個々の問題は、絶対にあとでできるようになりますので、
まずは、用語の意味、定義がはっきりわかる状態にする、
ということを最優先に勉強を始められるのが良いと思います。

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