『思考の方法学』と先生との思い出
大学の恩師がこっそり(?)本を出されていたので、
私もこっそり買いました。
思えば、先生に出会ってから少しずつ人になり始めたように思います。ろくに勉強もしないのに狭い料簡で生意気なことばかり言っていた私に深い専門知識と、(それ以上に私の大きかったのは)広い知見でちゃんと話してくださいました。そしてしょっちゅう怒ってくれました。そのような大人は、私にとって初めてでした。
もちろん、両親や友達からの影響は計り知れないのですが、人が人になっていく過程において、ちゃんと話ができる大人が必要ではないかと、考えています。
どうでもいいかもしれないけれど、私にとってはどうでもよくもないのが、大学近くのファミレスに連れて行ってもらったときのこと。
「讃岐うどん」を注文した先生が、「これは讃岐の人に失礼だ」とものすごく怒っていました。決して怒りっぽい人なわけではなく、怒りのツボがそのあたりにあるのです。怒られていたのは、私とその「讃岐」うどんだけです。自分は「讃岐」と一緒なんだなーと思ったことを久しぶりに思い出しました。