2021年3月3日水曜日

週1,2時間で結果を残す、当たり前 (つづき2)

 3.長期的な視点、流れのパターンを見ること

時間の話をするのは、とてもとても時間が掛かります。

だから個別に丁寧に、進めていくのが良いだろうと思います。


まずは自分のことから。

どうして、お父さん・お母さんは、この名前を付けたんだろうね。

この名前ってどんな意味なんだろうね。

小さい頃はどんな子だったんだろうね。

今はどんな子なんだろう。

将来はどんな人になっていくのかな。何を期待されているのかな。


学校についても。

友だちも変わっていくよね。昔はあんな子だったのに、今は違う。

この先どうなるんだろうね。


ぼくの話もします。

時間は流れていて、ちょっとしたことで大きく変わることもあって、

将来のことを考えるためにも、今を大切にすることが大切なんじゃない。


人間万事塞翁が馬


歴史の勉強はわかりやすいですね。

良い状態で浮かれていると沈む。

困難を乗り越えると rising。

昨日良かったことは、明日の悪いことになり、

今日最悪の出来事は、明日のチャンスにつながる。

だから、今が大事だよね。


2021年3月1日月曜日

週1,2時間で結果を残す、当たり前 (つづき)

2.バラバラにして、組み換えること

学校のカリキュラムや、受験塾で小学生に3年間(以上)も、

週に何時間も追加の勉強させていることの根本問題の1つは、

人間(の頭の中)が生物であることを忘れているからだろうと思います。

私自身の経験、教えている中での経験も、

決して、1段1段、理解が進むわけではない。

まったく進まないときもあれば(長い)、わかるときには一気にすべてがわかる。

受験算数では細かく、〇〇算、△△算・・・と分けていますが、

できる子は全部できるし、できない子は全部できない。

★ 線分の長さが、数の大きさを表している

★ 言い換えると、線分は小さな球がならんでいるのと同じ

ということが、心の底から分かっているかどうかが、

両者の分かれ目となっています。

できていない子には徹底して、

並べる、揃える、比べるということを、

いろいろな具体的なものを使って実験し、

それをだんだんと図という抽象的なものに置き換えて行っています。

それがあるときはっきりわかる。

ユレイカ! Aha!

そしたらもう、何もかもができる。

ーーーーー

小さな小さな、概念的な理解、論理的つながり、

別のものを同じとみなせること(アナロジー)、

注意を引きつつ、同じことを形を変えて繰り返し繰り返し・・・

地味すぎて、まったく「映え」ないです。

ブリコラージュ

(ありあわせのもので何とかする)

生命の進化はむしろブリコラージュ的に進んでいくように見えます。

頭のなかも同じように、既によく知っていることと関連付けられるか、

完全に自分の一部のように使いこなせる道具を持っているか、

ということが重要なのではないでしょうか。

*覚えさせたら、むしろ弊害が大きい

*大事な論理的思考力が育つ機会を奪ってしまうから

(つづく)

2021年2月27日土曜日

聖人君子ではない私たちが、明日も生きていくための歴史

 目に見えないものを想像する力。

『物理学者のすごい思考法』にも通じる話ですが、

専門家でない私たちが歴史を学ぶ意味、学んでよかったと思うことは、

自分の常識(生い立ち、日常生活から生まれている)から脱却できること。


自分とは異なる常識、価値観、世界を想像できること。

学校では、ひたすら名前を覚えることが歴史の勉強だと

思ってしまっている子が多いですが(そのように誘導されている)、

そんな非知性的な態度が罷り通るほど未来は甘くない。


アメリカで起こっていることも、日本で起こっていることも、

非知性的なものに対するNO!です。


人類がどうして人類たりえたのか、

私たちは何者で、どこに向かっているのか。

神様や聖人君子でない人間が、困難な状況をどのように乗り越えたのか、

乗り越えられなかったのか、良い人が歴史を導くわけではない、


そもそも良い人も悪い人もいない。。。

そういう意味で、「歴史の学び直し」はブームだと思いますが、

面白小ネタ・雑学を集めることだけで終わってはもったいない。

さらにまったく足りていないのは、科学史とくに、20世紀以降の科学史。

科学技術の発展が、人類の思想を根本的に変えた部分が抜け落ちていると思っています。


相対性理論以降、量子力学以降、不完全性定理以降、

私たちを取り巻く世界が、まったく違って見え始めた(人もいる)。

完全に安心できる土台を失った人類がのたうち回っている。

それが、20世紀以降の科学史であり、現在私たちが直面している世界。

20世紀の科学史やりたいなあ。


#物理学者のすごい思考法

#COTEN RADIO


2021年2月26日金曜日

週1,2時間でも「結果」を残す、当たり前(その1)

 自分でも変なことをやっているなと思います。

私に与えられている時間は、多くの場合、週に1,2時間。
その中で全教科に対応しながら、「結果」を出しながら、だけどそれは目的ではない。
目的は、ひとりひとりが自分の才能と時代の流れのマッチングを考えて、自分の居場所を見つけ、変化に対応しながら自分の人生を目いっぱい
たのしんでもらうこと。

みんなに共通に必要なこと
1.阻害要因を取り除き、全体のバランスを考えること
2.バラバラにして、組み換えること
3.長期的な視点、流れのパターンを見ること
4.意味に注目する、意味を離れて形に注目する

短い時間の中で、目の前の「問題」の解法や
テストのための対策などを示しつつも、
本当に伝えたいことは、もっともっと小さなこと。

1.阻害要因を取り除き、全体のバランスを考えること
□ その問題が解けない原因となっているものは何か?(どういう情報が足りないか)
□ 予定通り進められない原因となっているものは何か?

ちょっとしたことで、全体のバランスは大きく変わります。
ショック療法的に強い手を打っても、そのバランスが悪ければ
結局元に戻るか、場合によってはより悪い事態を招く。
(解法を暗記するとか、ほとんど意味がない)

コントロールできる範囲で、少しだけ変えてみるよ。
そしてその結果がどのように表れてくるか。
微妙な違いに気づける観察力、センスを磨いていくと、バランスが良くなる。


バランスなんか気にしなくて
「好きなことをとことんやったらよい」
という意見もよくありまして、私もそのレベルでは大賛成です。
ここで私が言いたいのはもっと細かなこと。
好きなことをやっているときでも、そうでないときでも、
すこしの違いが、結果として大きな違いを生む、
ということを自然に感じとってもらいたい、ということです。

うまくいかないとき、
何か少しでも小さな変化を起こして、状況の成り行きを観察しましょう。


もちろん、大きな手を打つことも必要な場合もあります。
□ 問題を最初から考え直してみる
□ 志望校を変えてみる
□ 環境を変える


その場合でも、大きな手を打ったから安心なわけではなく、
その後の経過を注意深く観察すること。
しずかーに、観察する。
*小さい子がしずかーにしているときって、
*危険ですよね。何かにすごく集中して、良くないことをしている 笑
*でも、そのときの集中力を思い出してほしいのです。


2021年2月25日木曜日

カリキュラムが先か、人間が先か

うららかな日差しに誘われて、

今年も青山プレップスクールでも、たくさんの花が咲きました。受験が目的ではないからこそ、受験くらいは軽々と(?)クリアしていく頼もしい子どもたちです。


さて、

異論のある方もたくさんいらっしゃると思いますが、ぼくは、人間は工業製品とは異なると考えています。「設計図」があって、「工程表」があって、決まった手順を踏めば、「納期」通りに「完成品」ができあがる。人間(生物)ってそんなものではないのではないか。だからこそ、天然知能はおもしろいし、まだまだ可能性があるのだと思っています。


もちろん、工業的手法が当てはまった時代もありましたし、今でも局所的には効果を発揮するでしょう。しかし、扱っているのは1人の人間です。生き物なのです。1人1人が美しく成長するために、さまざまな手入れが必要にはなりますが、西洋庭園のようにはじめから「設計図」があって、それに合わせていじくりまわしていいのでしょうか。

そもそも何のために学ぶのか?


好みの問題なので、意見の異なる方を否定はしませんが、

ぼくはそのように考えてこれまでたくさんの子どもたちと信頼関係を築いてきましたし、これからもその根底は変わらないと思います。


 **追記

すこし言い方を変えると、机上の空論の見た目きれいな資料をつくったり、意味があるんだかないんだか、テストの結果をグラフにしたり、、、そういうことに労力を掛けずに、子どもたちの今に集中するから、短時間で結果を出せる。無駄なことをすればするほど、誰の得にもならない状況が生まれる。子どもたちも変な(意味不明な)プレッシャーや勝った負けた、頭が良い悪い、すごいすごくない、みたいなものから解放されて、自由に頭と心を働かせることが、特に今の子どもたちには必要なのではないかと思っています。


2021年2月22日月曜日

親戚でもないのに、高校生に奨めまくっているPodcast

本が読めなきゃ、Podcastを聴けばよい。

画面を見なくてよいし、2倍速などで聴けるのもよい。


おススメしていて一番反応が良いのは、

歴史キュレーションPodcast番組、「COTEN RADIO」

https://cotenradio.fm/

おすすめポイント

1.歴史をありありと感じられる

   テストのための暗記科目としての歴史ではない。

   未来を生きていくための歴史。

   自分とは違う価値観をインストールしよう

2.ちょいちょい混ざるスタートアップ用語、コンピュータ用語

   これが新しい。

   現在の私たちと地続きで歴史を体感。

3.そしてもちろん、パーソナリティの個性

   深井さん: めちゃ詳しい

   やんやんさん: いいフォロー

   樋口さん: なんも知らん

   特に高校生に聞いてほしいのは、

   深井さんの(知識だけじゃなくて)まとめ方、

   みんな大好きやんやんさん、

   そして、樋口さんの「聞き方」! (大体ぽわーっとなってるけど)

   一番マネしてほしいのは、樋口さんの聞きかたです。

   ちなみにぼくの推しは、深井さん。深井さんを守ろう。


おすすめエピソード(順番つけづらいですが)

1.三蔵法師

2.ガンディー

3.お金の歴史

4.アメリカ開拓史

永久欠番。高杉晋作


よろしければ、講読、サポータ登録もお願いいたします。

親戚じゃないけど。

#コテンラジオ


この Podcast (というか深井さん)が伝えたいのは、

明日も生きていくための歴史


目に見えないものを想像する力。

『物理学者のすごい思考法』にも通じる話ですが、

専門家でない私たちが歴史を学ぶ意味、学んでよかったと思うことは、

自分の常識(生い立ち、日常生活から生まれている)から脱却できること。

自分とは異なる常識、価値観、世界を想像できること。

学校では、ひたすら名前を覚えることが歴史の勉強だと

思ってしまっている子が多いですが(そのように誘導されている)、

そんな非知性的な態度が罷り通るほど未来は甘くない。

アメリカで起こっていることも、日本で起こっていることも、

非知性的なものに対するNO!です。

人類がどうして人類たりえたのか、

私たちは何者で、どこに向かっているのか。

神様や聖人君子でない人間が、困難な状況をどのように乗り越えたのか、

乗り越えられなかったのか、良い人が歴史を導くわけではない、

そもそも良い人も悪い人もいない。。。

そういう意味で、「歴史の学び直し」はブームだと思いますが、

面白小ネタ・雑学を集めることだけで終わってはもったいない。


さらにまったく足りていないのは、科学史とくに、20世紀以降の科学史。

科学技術の発展が、人類の思想を根本的に変えた部分が抜け落ちていると思っています。

相対性理論以降、量子力学以降、不完全性定理以降、

私たちを取り巻く世界が、まったく違って見え始めた(人もいる)。

完全に安心できる土台を失った人類がのたうち回っている。

それが、20世紀以降の科学史であり、現在私たちが直面している世界。

20世紀の科学史やりたいなあ。

#物理学者のすごい思考法

#COTEN RADIO


内と外を分けて、上と下を分けて、〇と×を分けて、

そういう「やり方」は確かにあるし、それがうまくいく場合もある。

しかし、隔たりを無くして、何もかも定まっていない、

その場の一期一会を大切にするという「やり方」もある。


同質の仲間が1つの目標に鎬を削ることで進化する場合もあるし、

異質な者たちが違和感を覚えつつも新しいものを創造していく場合もある。


正解はないけれど、煮詰まったら逆を試せばよいと思う。

ぼくは記憶違いも多いし、そもそも暗記苦手だし、計算も遅いし、まあまあ間違える。

だけど、「今ここ」で一緒に学んでいるという空気が一番大事だと思っているので、

それも演出だと言い張っている。

動画を撮ったり、プリントや書籍にして配布しようとは思わない。それは別物。

20歳も30歳も離れた友だちというのか何なのか、

まあ、子どもが600人いる。

こんなに子だくさんは今どき珍しいと思う。家斉もびっくりだ。

個人でもいいし、会社でもいいから、

うちの子よその子、隔てなく、もっと若い人を大切にしたら?と思う。

怖くない。怖くない。

その結果ぼくの相対的価値が下がるけれども、それはいい。

今の社会には、まったく足りていない成分ではないだろうか。

子どもたちにとってだけでなく、大人たちにとっても幸せな時間。

自由か秩序か、お金か命か、といった問題は、

誰かが正解を出す問題ではなく、

微妙なラインをずーっと考え、話し合っていかなくてはならない種類の問題。

同質が寄り集まって、そうだそうだと騒いだところで・・・


また最後、違う話になってしまいましたが、

それとは関係なく、
COTEN RADIO はぜひ聞いてみてください。


2021年2月19日金曜日

 他山の石: 小論文は総合格闘技であり、ごっこ遊びでもある

この引用(予備校時代、一番添削に困った「完璧な文体でナチスの政策を肯定した小論文」とヒトラーファンの女子高生の話)から、参考になったポイントは3点

1.縦割り教育の弊害

2.優秀な子にもちゃんとした先生を

3.推しは正義か?

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1.小論文の先生は、国語の先生?

文体や形式、論理的矛盾のなさだけが、小論文の評価基準なのか?

そんなはずはない。

大学の名前背負って社会的に問題のある言動をされたらと考えたら、いくら「優秀」でも、受け入れられないでしょう。

(人類が地球にとって害悪、という文章は、論理的に書けるけれども、だから何? 福澤諭吉をこき下ろす文章も論理矛盾なく書けるけれども・・・)

逆にもし、誤字脱字、形式のチェック、論理的整合性のチェックでいいなら、AIでいいのでは。

ついでに「ソーカル事件」。形式などはそれらしく、

ただ内容はまったくでたらめな論文が受理されたという事件。

愉快だけど悪意もあって、めっちゃ怒られた。

思想信条の自由(考えることは100%自由と言ってよい)と、

表現の自由(公共の福祉の制約を受ける)は、混ぜるな危険。

論理なんて、ひとつのよくできた「おもちゃ」(ただし、非常によくできている)。

真実は一つじゃない!

#ミステリーと言う勿れ



2.優秀な子が「とんでも」にはまる?

昔、オウム真理教というのもありましたが。

「私こんな文章も書けますよ」と持ってくる子はいます。

想像や論理の幅を広げて、逆説的な結論を見出す。

そういう遊びは、やったらいい。ぼくも一緒に遊ぶ。

今の私たちのもっている「常識」や「倫理観」なんて、

先入観だらけで、「真実」からは程遠い。

自分の常識を疑うために、いろいろなチャレンジをして

それを文章として表現するのは、楽しいし、幅広く物事を見られるようになる。

そうやって、仲間内でキャッキャッ楽しむのはいい。

しかしそれを、外で発表するとなると、、、

森さん(全国の森さん、ほんとすみません)のようには、なってほしくないな。

今どき、賢い子は自らいろんな情報ソースから情報を集めらえます。しかし中には、非常に偏った情報源も存在します。

そういう情報にばかり接していれば、偏った考えの持ち主は簡単につくることができます。

その場に自分が本当にいたとして、手を下せるのか?

何の罪もなく殺される人に、それでも自分は「正義」だと言い張るのか?

その「正義」に何の意味があるの?

絵空事で、論理だけで遊んでいても、それは真実ではないよ。

もし、それを本気で書きたいなら、

フィクションの衣をまとうと良いかな。

#本当の戦争の話をしよう

賢い子は、冷めた眼で世の中を見ている場合がある。

一つには、大人があまりにみっともないから。あまりにも。

大人も本気で、マジで、ガチでつき合わないと、

ますます舐められることになって、

同時にそれは、その子をそれ以上成長させないことにもなってしまう。

何が真実で何が嘘か?

コンフィデンスマンの世界へ、ようこそ。

#コンフィデンスマンJP



3.推しは正義か?

ヒトラーファンだから、ヒトラーを擁護する?

もし仮に擁護したいならば、許せないこともあるけれど、

そうであっても、良い面や個人に責任を問えない面もある。

むしろ、個人の責任にしてしまう方が害悪が大きいのではないか。

という論調になるのではないか。

「推ししか勝たん」

そうであるならば、ダメなところも、良い子は絶対に真似をしちゃいけないことも、

すべて認めて飲み込んで、それでも推すのではないだろうか。

良い面だけを取り上げて、「だから良い」と結論付けるのは、ファンと呼べるのだろうか。

ヤクルトスワローズは弱いけれども、

いや、弱いからこそ、ぼくは応援し続けています。

毎年、開幕前のこの時期が一番楽しい。

(弱い弱い書きましたが、

 実際見たら、めちゃめちゃすごい。

 それでも勝てないプロのレベルって本当に本当にすごい)

また違う話になった。

#推し、燃ゆ



週1,2時間で結果を残す、当たり前 (つづき2)

 3.長期的な視点、流れのパターンを見ること 時間の話をするのは、とてもとても時間が掛かります。 だから個別に丁寧に、進めていくのが良いだろうと思います。 まずは自分のことから。 どうして、お父さん・お母さんは、この名前を付けたんだろうね。 この名前ってどんな意味なんだろうね。 ...