スーパードクターへの道
いよいよ明日退院ということになり、まあひと段落ついたのでしょうか。
退院にあたり、担当の医師にお願いして、これまでの経緯、今の状況、今後の推移や気をつけること、今まで行った検査の結果などを詳しく教えていただきました。(こういうことはあまり無いそうですが)
先生が忙しいのはわかっているのですが、患者が詳しく言ってもよくわからない/あまり知りたくない人ではなく、自分の病気をちゃんと理解したい場合もありますので、その練習というか、そういう患者として、お願いしました。検査のデータもいただきました。(残念ながら全部ではありませんでしたが)
もう一つお願いとして、私の足の状態を、よくご覧になったらいかがですか? いくらでもこねくり回していただいて結構です。
まだ若い⚪︎⚪︎先生が現時点でスーパードクターかというとそうではないと正直思うのですが、将来そのようになって欲しいと、私は思っています。
だからこそ、なるべく私の症状の推移、観察したこと、足の微妙な感覚のこと、などを詳しくお伝えしてきましたし、いろいろな検査も受けました。
検査結果の数値を見て、薬の調整をするのが現代の医療なのかもしれませんが、将来スーパードクターになる⚪︎⚪︎先生には、もっと患者を見て、患者の話を聞いて欲しいと願っています。
AIよりも優れた、人間としてのスーパードクターは、地道な患者とのやり取りを膨大に積み重ねた先にあるのではないかと、私は思っています。
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子育てや教育も同様で、
テストの結果などの数値だけを見てアドバイスすることもできますが、
私は、子ども一人ひとりの声を聞いて、顔を見て、仕草を感じて、想像力を働かせて、指導方針を決め、しかしその後方針に拘らずに、その子の、その時に、一番良いアドバイスを、と考えています。
もうそれは、悩んで考えて、何か思いついては考えて、また悩んで…
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ずいぶん昔のことになってしまいましたが、お互いに散々酔っ払って、人生の大先輩と仕事について話していた時のことです。
「特別な仕事をする人とそうでない人との違いは、
確証のない、まったく徒労に終わるかもしれないこと、ただし自分には何か感じるものがあることに、100%自信を持って時間を掛けられるか?
井上さん(何故かその人はいつも敬語で接してくれていました)は、なんかちょっとおもしろいと思うんだよな」と。
私もまた、おもしろい人を見つけて、勇気づけられたらと思います。