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7月, 2021の投稿を表示しています

はじめにの読書会(53)『世界史は化学でできている』

次回、「はじめにの読書会」(53) 8/6(金)21時~ 1.『ペンギンが教えてくれた物理のはなし』  https://amzn.to/3zMawQG 2.『FACTFULNESS』  https://amzn.to/3z2ZDJO 3.『失われたいくつかの物の目録』  https://amzn.to/3qYYj7Z 4.『計算する生命』  https://amzn.to/3bsD2gx 5.『現代経済学』  https://amzn.to/3ws6laQ 6.『世界史は化学でできている』  https://amzn.to/3j3vGmP 0.最近のニュースなど雑談会 6番『世界史は化学でできている』が選ばれています。 これからの人たちは、いわゆる理系的センス・文系的センス 両方が必要になる。この本は、一石二鳥かな。 これまでに読んだ本は、こんな感じです。 □ 英語、言葉   『Harry Potter  sorcerer's stone 』   『FACTFULNESS』   『英語で考える力』   『ふだん使いの言語学』   『コミュニケイションのレッスン』 □ 数学、科学   『美しい数学の物語』   『数学、それは宇宙の言葉』   『数学ガール』   『数学をつくった人びと』   『生命はなぜ生まれたのか』   『量子とはなんだろう』   『人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか?』   『エレガントな宇宙』   『新薬の狩人たち』   『シュレディンガー方程式』   『おバカな答えもAIしてる』   『理不尽な進化』 □ 歴史、哲学   『戦略図鑑』   『ブループリント』   『空海の哲学』   『イスラエル諜報機関 暗殺作戦全史』   『自民党の正体』   『世界がわかる比較思想史』   『哲学と人類』   『さよなら、俺たち』   □ アート   『13歳からのアート思考』   『MATH ART』 □ お金、経済   『村上世彰 高校生に投資を教える』   『父が娘に語る経済の話』 □ 能力開発   『最高の脳で働く方法』   『才能を開く編集工学』   『叩かれるから黙っておいた世の中の真実』   『メンタルクエスト』   『超影響力』   『自分だけの才能の見つけ方』   『教養脳 自分を鍛える最強の10冊』   『プロフェッショ

どうしてわざわざ夏期講習でびっしり予定を埋めてしまうのか?

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夏休みも、青山プレップスクールは「自由」です。 いま何が必要で、そのために何をどんなペースで進めるのがもっとも効率が良いかな? 自分で考えることに慣れていない子の場合は一緒に考えるところから、はじめます。 ==== ときどき保護者さまから、「毎日でも来させたい」、「他の塾の夏期講習の空いてる日程をできるだけ埋めたい」といったご相談を受けることがあります。 頼りにされることはありがたいですし、こちらの経営や私の「楽」さを考えれば助かることなのですが、よくご説明させていただいた上であまりお勧めしていません。 その理由は、 ◆ 一定のペースを保っていく方が、効率は上がる ◆ 夏休みには、やはり夏休みにしかできないことをしてほしい(それが何か考えてほしい) ◆ 自分で考えて行動すること、ただ時間を過ごすことに価値を置かないこと 学校だけ夏休みになっても、ご家族の方がお仕事等のために、『お預かり機能』としてのニーズがあることも理解しています。(スペースが許す限りですが)自習という形で、たとえば3・11の時も、コロナ休校中も、その機能を提供してきました。 ==== 話を戻して、どうして夏期講習は効率が悪いのでしょうか。 「何もしてないよりまし」「みんなやってるから」「夏休みに差をつけろ!」 いろいろな理由はあるでしょうが、ぼくには「やってる感」が得られるだけのように思えます。そのために、貴重な貴重な時間やお金を費やすことは、バランスあってるのでしょうか。 ==== 人間には「休み(OFF)」が必要です。 たとえば食事で考えてみたら? いくら栄養があるものだからと摂取し続けるでしょうか? 消化や吸収の時間が必要ではないでしょうか? たとえば筋トレで考えてみたら? いくら効果的なトレーニングでも、休みなくし続けるでしょうか? そんなはずはありません。 消化吸収のため、そしてしっかりと回復するための休息があってこそ、身体の一部や力となっていくのではないでしょうか。 頭や心も同じこと。 たとえ良質なインプットであったとしても、それを消化吸収し、また新しいインプットを受け入れられるだけの十分な回復がないと、脳としてはただただ疲弊するだけではないでしょうか。 さらにそのうえ、「今日は疲れたから、ちょっと休憩!」なんて言って、ゲームをしてしまったら・・・ゲームは脳にとっては大変負荷の高いもの

【2020東京オリンピック】がんばれ、おまわりさん!

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  2020東京オリンピック開催前から、このあたり(外苑前)はもちろん、ぼくの自宅周辺でも、たくさんのおまわりさんを見かけます。それも、全国各地から。ここは、広島県警なんだな。記憶にある限り、新潟県警、群馬県警、熊本県警、、、全国からおまわりさんが集まっています。まさに国家プロジェクトですね。 これだけのおまわりさんが、東京に集まっているということは、地方は手薄になっているのでしょうか? そんなことはないと思います。 ということは、各県警では通常とは異なる体制で、東京に派遣されたおまわりさんのサポートをしているはず。そしてそのおまわりさんを支えるご家族の方もいらっしゃるでしょう。 ひとりひとりのおまわりさんの心の中は・・・複雑な思いの方もいらっしゃるでしょう。それでも、組織は粛々と動く。そしてほとんどつつがなく進行されているように見えます。 ふだん個人で自由に活動し、団体行動が苦手なぼくですが、組織の力を改めて感じている日々です。 組織が巨大な力を持っているからこそ、そのトップの才覚が必要になります。これだけ立派な組織力を、どこに向けていくのか。トップに先を見通す想像力がなければ、組織は右往左往してしまいます。誤った方向に突き進むという場合もあるでしょう。 子どもたちには時々、「一億を想像できますか?」という話をしています。 「国民一人ひとりの声に耳を傾け・・・」のような発言は、しばしば聞かれるような気がいたしますが、本当に聞く気ありますか? 1人あたり1秒(!)、話を聞いたとして、寝ずに24時間x365日聞き続けたとして、3年以上かかりますよ。 目の前にないもの、見えないものを創造する力は、人類が他の生物と比較して優れた能力であると思います。その地道な積み重ねのおかげで、ぼくたちは今、健康で快適な生活を送ることができています。 だからぼくたちも、 目に見えるものだけでなく、その先先、目に見えないくらい小さな物事、視界に入らないくらい大きな物事にまで、想像力を限界まで引き延ばして、人間らしく生きていこうね。 最初何もできないことは、悪いことではない。学習を通じてできるようにしていくところが、人間らしいアプローチの仕方。 「学習」する力を磨いていけば、少なくとも理論上は、どんなことでもできることになるよね!! というようなことを、授業の合間にかいつまんで、小さな声で話

はじめにの読書会(52) コミュニケイションのレッスン

 次回、「はじめにの読書会」(52) 7/30(金)21時~ 1.『動物になって生きてみた』 https://amzn.to/3qFyObV 2.『FACTFULNESS』 https://amzn.to/3z2ZDJO 3.『失われたいくつかの物の目録』 https://amzn.to/3qYYj7Z 4.『計算する生命』 https://amzn.to/3bsD2gx 5.『現代経済学』 https://amzn.to/3ws6laQ 6.『コミュニケーションのレッスン』 https://amzn.to/3rwvH6g 0.最近のニュースなど雑談会 6番『コミュニケーションのレッスン』が選ばれています。 人間を取り巻く問題のほとんどは、今までも、これからも コミュニケーションだと思います。

はじめにの読書会51:『さよなら、俺たち』

次回、「はじめにの読書会」(51) 7/23(金)21時~ 1.『動物になって生きてみた』 https://amzn.to/3qFyObV 2.『FACTFULNESS』 https://amzn.to/3z2ZDJO 3.『失われたいくつかの物の目録』 https://amzn.to/3qYYj7Z 4.『計算する生命』 https://amzn.to/3bsD2gx 5.『現代経済学』 https://amzn.to/3ws6laQ 6.『さよなら、俺たち』 https://amzn.to/3vForFP 0.最近のニュースなど雑談会 6番『さよなら、俺たち』が選ばれています。 男性著者が、ジェンダーについて考えている本で、 男の子には特に読んでほしいです。お父さんも 男女に限らず、コミュニケーションの難しさ、奥深さを感じさせられ、 正座して読みました(笑)。

高校生には読ませない。贅沢な読書

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 『失われたいくつかの物の目録』 翻訳の細井直子さんがラジオ番組で話しているのを聞き、即買い、即読み。 素敵な装丁、15ページずつきっちりと区切られた話と仕切りの黒紙(でも黒じゃない)、現実とは離れた遠い時間の中に漂うような文章。贅沢だ。 「これはね、きみたちにはまだ早い。R-18とかそういう意味じゃなくて、贅沢すぎるから」 とぼくだけの愉しみとして読んでいるのですが。 逆に興味を惹いてしまうらしく、勝手に読まれてしまいます。 いつも一生懸命勧めても読んでくれないのに・・・(泣) まあ、そんな読書体験もいいかな。

『銀河の片隅で科学夜話』(夏休みにぴったり(かな?))

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『銀河の片隅で科学夜話』 科学夜話とタイトルされて、 果たして科学にそれほど興味がない人が手を伸ばすだろうか。 いや、そんなことはどうでもいいのだろう。 科学夜話だから、科学夜話と題した。 全22話。22夜。 1つ1つは短い話しながら、科学的な内容を 文学的表現で静かに語られているような読書感は、 夜話というにふさわしい。 例のごとく、高校生を中心に薦めまくっています。 22個全部がピンと来なくていい。 1つでも琴線に触れる話に出会えたら、そんな幸せなことはない。 ぼく自身で言えば、特に後半は圧倒されっぱなし。 ◇ 数理社会編 ◇ 倫理編 あたりが、刺さりまくって、その日は寝られませんでした。

ミステリと言う勿れ(考えても仕方がないこともあるけれど、考えに考えたらわかることもあるよ)

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気がついたら新刊が出ていたのでイソイソ。 第1巻の 「真実は一つじゃない   2つや3つでもない   真実は人の数だけあるんですよ」 同じこと言ってるやつがいたと、すっかりはまっています。(あんなに記憶力良くないけど) 9巻も、考えること、言葉を使って丁寧に考えること、 気持ちに届く言葉を使うこと・・・ ぼくにとっての名場面より 感想文は 自分の考えを外に出します 自分の意見を ちゃんと言うというのは すごく大事だと思います イヤなことはイヤだと しんどいとか 傷ついたとか ちゃんと伝えないといけないと思います でも それと同時に 気持ちとは関係ない 意見のやりとりを できるようになってほしいんです この国では その訓練をあまりしません だから 意見を戦わせているだけなのに つい 人格攻撃になったり 人格否定になったりします  ケンカじゃなく 議論をしてほしい 意見だけを激しく言い合っても 終わったらケロッと仲良くできる それが理想です だから練習です     

いつの間にか50回 はじめにの読書会

次回、「はじめにの読書会」(50) 7/16(金)21時~ 1.『動物になって生きてみた』 https://amzn.to/3qFyObV 2.『プロフェッショナルたちの脳活用法』 https://amzn.to/3AMBVTN 3.『失われたいくつかの物の目録』 https://amzn.to/3qYYj7Z 4.『計算する生命』 https://amzn.to/3bsD2gx 5.『現代経済学』 https://amzn.to/3ws6laQ 6.『さよなら、俺たち』 https://amzn.to/3vForFP 0.最近のニュースなど雑談会 2番『プロフェッショナルたちの脳活用法』が選ばれています。 気がつけば50回になりました。約1年続けてきました。 誰でも参加可能です。 === 「はじめに」を一緒に読んんで本についてあれこれ話したり、 雑談もあったりの、「はじめにの読書会」。 事前準備も本の準備も要りません。(興味を持ったら買ってね) 気がつけば、50回。約1年続けてまいりました。 これまでに読んだ本は、こんな感じ。(雑談回もあるので、50冊ではない) □ 英語、言葉   『Harry Potter  sorcerer's stone 』   『FACTFULNESS』   『英語で考える力』   『ふだん使いの言語学』 □ 数学、科学   『美しい数学の物語』   『数学、それは宇宙の言葉』   『数学ガール』   『数学をつくった人びと』   『生命はなぜ生まれたのか』   『量子とはなんだろう』   『人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか?』   『エレガントな宇宙』   『新薬の狩人たち』   『シュレディンガー方程式』   『おバカな答えもAIしてる』   『理不尽な進化』 □ 歴史、哲学   『戦略図鑑』   『ブループリント』   『空海の哲学』   『イスラエル諜報機関 暗殺作戦全史』   『自民党の正体』   『世界がわかる比較思想史』   『哲学と人類』 □ アート   『13歳からのアート思考』   『MATH ART』 □ お金、経済   『村上世彰 高校生に投資を教える』   『父が娘に語る経済の話』 □ 自己啓発   『最高の脳で働く方法』   『才能を開く編集工学』   『叩かれるから黙っておいた世の中の真実

はじめにの読書会(49)

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次回、 7/9(金)21時~の「はじめにの読書会」(49)は、 1.『動物になって生きてみた』  https://amzn.to/3qFyObV 2.『スクリプトドクターの脚本教室』  https://amzn.to/2R4cyuW 3.『自分を鍛える最強の10冊』  https://amzn.to/3vVldhI 4.『計算する生命』  https://amzn.to/3bsD2gx 5.『世界史は化学でできている』  https://amzn.to/2QCsswe 6.『さよなら、俺たち』  https://amzn.to/3vForFP 0.最近のニュースなど雑談会 3番『自分を鍛える最強の10冊』が選ばれています。 教養という言葉が濫用され どれも怪しく感じてしまいますが、、、この本は読んでほしい。 ふだん当たり前に思っていること、見ているものが、 別のフィルターを通してみることで、揺らぎ始める。 その揺らぎが楽しい。

「夢中」に立ち会うことができる幸せな瞬間

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  生き物って不思議で美しいなと思い始めたのは、小学校低学年のときに近所のニンジン畑でキアゲハの幼虫を見つけてきて飼い始めたとき。(幼虫の写真は苦手な方も多いと思うので代わりに紫陽花) 図鑑を見たり、観察したり、捕まえてきたり、飼育したり、いろいろな動物と触れ合ってきましたが、人間はまた独特ですね。 特に、子どもたちが何かに夢中になっていく瞬間。邪魔をしてはいけない、神々しい何かを感じます。 そんな瞬間がいつも訪れるわけではありません。むしろ、日常のあれやこれやに感情が振り回されて、わさわさ・わさわさしている方が常態に近い。だけど、ゆっくりと話を聞いたり、そこから他の物事への連想・飛躍・類推・学びなどを引き出していくと、いつの間にか「夢中」な顔をしていたりする。 そんなとき、この仕事をやっていて幸せだなと感じます。 ====== 心配なのは、今の子たちの多くは、「疲れてるな」と感じること。 いろんな刺激がいっぱいで、特に塾に来るような子ですから、テストの点数やら、偏差値やら、順位やら、、、いろんな「数字」に振り回されて、とにかく「こなさないと」となっている子(および保護者)もいて、、、 成長を見守ることは、実は結構難しいのかな? 数字で判断して、「できる子」を作りたいのかな? ときどきわからなくなってしまいます。 不機嫌で、疲れて、頭が止まっていて、締め切りに追われて尻を叩いたり、ご褒美で釣ったり・・・それが理想の姿だったり、将来に必要なことだったりするのでしょうか。 ====== アルバイトをしてもらっている大学生たちに、いつも言っています。 「自分が将来、人の親になるときに絶対に参考になるから、   子どもたちの一挙手一投足、ちょっとした表情の変化、いつもと違う反応・・・   に気づけるようになっていこう。教えるのなんか二の次でいいから」 もちろん、それだけで足りるわけではありません。 だけど、今はいろんなことを分断しすぎている。あれはあれ、これはこれ。本音と建て前。ONとOFF。文系と理系。心の豊かさと経済的な豊かさ。ミクロとマクロ。夢を追いかけるか現実的に割り切るか。生物としてごく基本的なことと高度な社会で抽象的に生きていくこと・・・テストで点数を取ることと学びそのものが楽しいと思うこと。 割り切らないで、同時に考えられないかな。 対照的なものごとを、同時並