受験勉強は、「引き算」でだいたいいける (簡単だからつまらないけど、評価してくれる人がいるなら乗っとけ)

その先へ! 20年後の未来のために、新・青山Fプレップスクールです。


4月から小学6年生、中学3年生、高校3年生になる生徒さんに、
そろそろ受験の話をしなければならない季節になりました。

受験勉強って聞くと、大変そうと思うかもしれませんが、
実は、受験勉強は普段の勉強に比べれば、大したことはありません。

その代わり、勉強に対する見方を少し変える必要はあります。


○ 範囲が決まっている

○ 合格点を取りに行けばいい

○ 相手がいる競争である

○ 出題には癖が出る


特に今回は、【範囲が決まっている】という観点から、お話いたします。


受験勉強は、引き算だと言うことはよく申し上げるのですが、
これには2つ意味があって、
A: 引き算の計算に強くなると、計算全体が強くなる
B: 余計なことをしないで、やるべきことをしっかりとやる

Aの引き算の重要性は、またお話ししたいのですが、
今日は、Bのお話。


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問題集もいろいろ手を出して、塾や予備校にも通って、
そこでも、たくさんの覚えることややるべきことを指摘されて、
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、、、

これは、望ましくないパターンです。


受験生になるにあたって、まず最初にやって欲しいことは、
各教科の単元リスト作りです。

教科書の目次を見ながらでいいですから、
単元の一覧を作っていきましょう。


次に、その一覧を見ながら、単元同士の相互関係を図にします。
Aを踏まえて、BとCがある。
Bからは、Dの話に発展し、
Cからは、Eの話に発展する。

単元の相互関係マップができれば、根本的な単元が見えてきます。
単純に、派生している単元が多い方が、根本的だと考えて差し支えありません。


そのマップが出来上がったら、あとは1年かけて、このマップを塗りつぶしていくだけです。
塗りつぶしの種類は、3種類ほどに分けておくのが良いと思います。
(3段階で完成させるイメージ)

第一段階: だいたいわかってるよ
第二段階: 教科書レベルの問題なら、手が止まらずに、ほとんど間違いなく解けるよ
第三段階: 入試レベルの問題でも、ほとんど解けるよ


ほとんど、という表現はあいまいなので、
5問連続して正解すれば、「ほとんど」とみなしてよい、などのルールを設けておくとなおよいです。



こうやって、やるべきことの全体像を視覚化して、
単元ごとに、やっつけていけばいいわけです。
何時間やるか、どの問題集をやるか、などは、大きな問題ではありません。
とにかく、塗りつぶせばいい。


ここで大事なことは、1回の勉強単位で、必ず何かは塗りつぶすようにすること。
この単元の、この手の問題ならもう大丈夫、という形で、蓄積していけばいいのですが、
なんとなくただ机に向かって、問題を解いて、、、結局何ができて、できないのか?
ということが、わからないまま、その勉強時間を終えてはいけないということです。


大学入試に出題される範囲を考えてすら、実はたいして広くはありません。
高校入試や中学入試であれば、もっと範囲は狭いです。

多少なりとも、塗りつぶしながら進めることができれば、
1年あれば、まあだいたいなんとかなります。


あれもこれもと、不安になってやるべきことを後から追加していくのではなく、
はじめに全体像を押さえて、
そこから引いていくというスタイルで、勉強されるのがいいと思います。



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まあ、はっきりいって、簡単でつまらない勉強と思えると思いますが、
それをするだけで、ご両親が喜んでくれたり、学校の先生が喜んでくれたり、
勝手に評価してくれる人がいるのであれば、
まあ、悪い話ではないと思います。


それが終わったら、また、楽しい勉強をしましょう!

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