教育で起業されたい方へ

20年後の未来のために、青山プレップスクールです。


「教育関連で起業したい!」

「今の教育を変えなければならない!」


そういった、大学生や若手社会人の方から

「話を聞きたい!」

という形で、ぼちぼちとお問い合わせがあります。


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「お話を!」 と言われても、ぼくごときは困っちゃうのですが(笑)、

別に、起業とか、改革とか、かっこいいものではありませんよ。



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たしかに、現在の教育システムには多くの問題点があるでしょう。

少し新聞や書籍を読めば、そこまでしなくてもテレビを見れば、

多くの方々が、指摘されています。

★ もっと英語教育に力を入れろ

★ いや、国語こそちゃんとしなければ

★ 算数、数学を通じて論理的思考を磨くことが必要です

★ 受験システムを変える必要があります

★ 学校の先生は忙しすぎるので、もっと事務処理を軽減しなければならない

★ 学校の先生は守られ過ぎているので、少し市場原理を入れるべきだ

★ これから大事なのは、リーダー教育だ

★ クリエイティブな人間を育てなければ

★ インターネットやタブレットを使った教育が必要だ

・・・


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ただ、申し訳ないのですが、、、

9割以上の人たちは、、、やめた方が良いんじゃないの。

という結果になってしまいます。。。


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いいんですよ!別に!!

ぼくごときが、何か言ったところで、やる人はやる訳だし、

やらない人は、たとえぼくが背中を押していたとしてもやらないでしょうから。


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ただ、なんで『やめといた方がいいんじゃない?』というのか。

別に、意地悪したい訳ではまったくないんですよ。

むしろ、ぼくなんかが今仕事ができている状況というのは、

大変な危機だと思っています。


ただ当たり前のことを、当たり前に、丁寧にやってるだけのことが、

それほど欠乏される現状ってどうなんだ? と、思うわけです。


だけども敢えて、否定的に言わせてもらっているのは、

主に次の点からです。


★1 十分な資金はあるの?

★2 十分な経験は積んできたの?

★3 他にやりたいことはやり尽くしたの?


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★1 十分な資金はあるの?

   元手がなくても、簡単に始められる仕事
   って捉えている人が、多すぎない?

   たしかに、設備投資なんてほとんど要りませんし、
   家庭教師から始めれば、元手0でいいかもしれません。

   しかし、一貫して質の高いサービスを提供していくとなると、

   【少なくとも5年間くらい、ろくに収入なくても困らない】

   だけの資金はあった方がいいと思うのです。

   そうでないと、目先のお金のために、小細工をしなければならなくなりますし、
   それに使う、時間や神経(頭)は、本来は子どもたちに向けられるべきもの。

   やりたい形があって、それにチャレンジするのであれば、
   そのくらいの準備がないと、その本人もですが、生徒さんにも
   結果的に迷惑がかかってしまうことになります。


   
★2 十分な経験は積んできたの?

   まあこれは、どういう子を対象に、何を提供するかによるのですが、、、

   ・ 学校という社会しか知らない

   ・ 子ども相手に、学校の勉強教えるくらい何とかなるだろう

   そんな雰囲気が、ないでもない。

   そんなんでいいの?


★3 他にやりたいことはやり尽くしたの?

   1,2に通じることであり、もしかしたらもっと根本かもしれませんが、

   教えるという仕事は、あくまで黒子であると、ぼくは思います。

   有名予備校教師のように、芸を磨いて自己実現するような形が

   目につきますが、自己実現なら他でやれば? とぼくは思います。


   少なくともぼくが親ならば、

   社会である一定の役割を果たし、いろいろな経験をして、

   いろいろな人たちを見て、いろいろ考えた上で、

   最後にここに行き着いた、というような人に、

   自分の子どもは預けたいと思います。

   一通りの経験を経て、ある程度自分の欲望なり弱さに気づいて、ある程度抑制できること。

   私生活が安定していること。



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さて、人に偉そうに言っておいて、自分はどうなの?


20代、30代のころ、まあたくさん仕事をしたと思うし、

だからまあ、お金もたくさんあったし、

海外も国内も、まあいろいろなところに行ったと思うし、

今、それほど無理せず、純粋に子どもたちのことを考えられていると思うし、

まあまあかなと思います。



結局は、、、今の仕事、もっとできることあるんじゃない?

今を一生懸命やった方が良いんじゃない?


てな結論なことが多いわけです。


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