(授業風景)小論文講義 その3 (仕上げは、愛犬のブラッシング)

20年後の未来のために、青山プレップスクールです。


推薦入試の時期を迎えて、
小論文の対策をして欲しい、というご要望をたくさんいただきます。

それぞれの生徒さんの個性、考え、価値観、文体。。。
を活かしつつ、できるだけのことをさせていただいています。


そんな中から、まあ一般的に言ってもいいだろう
と思えることを、3つ。



いきなり、【その3】からのスタートです。


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【最後の仕上げを忘れずに!】

全体を書き終わった後に、必ずもう一度読み返しましょう。


その時に大切なことは、
書いていた時の気持ちと違う気持ちで読むこと!


書いている気持ちを引きずって読んでしまうと、
ついつい、『大体わかってもらえるだろう』と思ってしまいます。

それでOKとしてしまうことが、
実際上は、かなり多いと思います。

だからこそ、最後の仕上げをしているかどうかは、大きな差になってくるのです。

ギリギリの勝負をしている時は、
仕上げの力、というより、そもそも仕上げをするかどうか、
が勝敗を決するポイントになってきます。



さて、その仕上げですが、
ぼくがアドバイスするのは、

【飼っているワンちゃんを、お嫁に出す前に、ブラッシングしてあげる気持ち】

と、子どもたちに伝えています。


ずっと仲良く暮らして来て、
本当は手放したくないんだけど、
だけど、お嫁に出さなきゃいけない。

もう二度と会えないかもしれないワンちゃんに、
最後にしてあげられること。




小論文も、普通のテストも同じです。

時間が来て、提出してしまえば、一生自分の元には戻ってきません。

自分の名前で書かれているにもかかわらず、
二度と手元に戻って来ないもの。
それが、入試の答案であり、小論文です。


できる限りのことはしてあげようじゃないですか。


ちょっとくらい、ぼさぼさでも、ワンちゃんのかわいさが損なわれることはありません。
でも、最後なんだから。


そういう気持ちで読み返すと、
ほら、いくつか直した方がいいところがあって、
そこを直してあげると、
ほら、ほんの少し読みやすくなったよ。


笑顔で答案たちを、送り出してあげてください。


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