これから社会に出る人へ(3つのこと)

20年後の未来のために、青山プレップスクールです。


多くの会社では、昨日入社式があったようですね。
青山プレップスクールで先生をしてくれていた学生も
それぞれの世界へ羽ばたいていきました。

ぼくは勝手に、団塊ジュニア未満の世代を応援しているのですが、
(そのために、この塾をつくったわけで、
 迷惑かもしれませんが、先生をしてくれた学生たちも、
 ぼくにとっては大切な卒業生なのです)


これまで学生の間は、なんだかんだ、結局は親や家族の手厚い庇護のもとにあったわけですが、
これからは、本当の意味で、自分の人生を、自分で切り開いていくことになります。
東大生ですと、まあ事実上、
官庁であったり、各業界のトップの企業に就職することになるわけなのですが、
これからの社会を考えると、むしろいばらの道である可能性もあり、
ただ、そうはいえ、
本当にしっかりした人たちですし、
17,8も年上のぼくから見ても、尊敬できる点はたくさんある人たちです。


だからこそ、敢えて伝えたい3つのこと。


1.経験濃度を高めよう

   知識そのものは、どんどんフラット化してくる社会です。
   特別な専門知識は、もちろんこれから必要ではありますが、
   そのこと自体の価値は、軽減します。

   逆に価値が高騰するのは、『経験知』です。
   経験に基づいた、根拠のある知識。
   感情を伴った、血の通った知恵。

   しかし、これが単なる勤続年数や経験年数
   といった、単純な時間の尺度で計られては、
   到底、長くやっている人たちには、かないません。
   (もちろん、かなわないこと自体は、悪いことではありません)

   ただ、せっかく能力が高いわけですから、
   1つの経験から、人の2倍3倍学ぶことができれば、
   より短い期間で、同じ土俵に上がることができるはずです。

   ぜひ、1つの経験に対する『濃度』を高めることを意識して欲しいなと思います。


2.広くアンテナを張っておこう

   これから、業界再編、事業の統廃合、海外展開といったことが、
   激しく進むと思われます。
   いつ何時、まったく自分とは関係がないと思っていたことが、
   仕事として出てくるかもしれません。

   目の前の仕事はもちろん大切。
   そこでしか、1で述べた、本当の経験は得られません。

   しかし、それで満足せずに、ぜひ広くさまざまなことに関心を持って、
   時には挑戦して欲しいなと思います。


3.十分に十分に懐まで引きつけてから、打つ

   頭のいい人たちですので、
   ぱっと聞いて、ぱっとわかる
   ということに関しては、かなり優れていると思います。

   そういう長所は、ぜひ活かすべきです。

   しかし、長所は、得てして短所ともなり得るもの。

   実際、瞬発力には自信を持っていいわけですから、
   ものごとを懐まで引きつけて、
   自分の問題として、心から納得する
   それから動いても、十分間に合います。

   ちょいちょいと、小手先で片づけていいことも確かにありますが、
   1で述べた経験濃度を高めるためにも、
   そのことが、『私の問題だ』と思えるまで、
   十分に引きつけてから、好打・快打・豪打を連発して欲しいな。
   (そのための失敗は、たくさんたくさんした方が良い)



経験こそが、人をつくると、ぼくは思っています。

涙を流したことのない人生よりも、
哀しい涙、苦しい涙、悔しい涙、空しい涙、嬉しい涙、、、
たくさんたくさん、涙を流した人生の方が、豊かであると、
ぼくは思います。


いろんないろんな経験をして、
人から与えられた人生ではなく、
自分自身の人生をつくっていって欲しいな。



それは、ここに通った、現在通っている、すべての人に対して、
いつもぼくが思っていることです。



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