理解のための「言い換え」

20年後の未来ために、青山プレップスクールです。

本当は、国語の授業では、こういうことをやって欲しい。
(ので、一部うちの生徒さんでは、学校とは少し離れてやっていたりしますが)

それは、

「言い換え」の練習

です。

コミュニケーションにおいて、お互いの理解を確認したり、
お互いの気持ちを共有する時に、

「言い換え」

は大変重要なツールです。

いろいろ言い換えることによって、より立体的に自分の伝えたいことを伝えることが出来ます。


詳しい話は別の機会にして、

そういえば、コンサル時代にこんなことがありました。


コンサルタントの仕事は、簡単に言えば、お客さまのさまざまな
希望、要求、実現したいこと、今困っていること。。。
を整理し、本質を抽出し、
それを実現(または解消)するための、具体的なプランを設計、実行することです。

つまり、
1.声にならない声も含めて、聞くこと
2.本質を抽出すること
3.実現可能な具体的プランの立案
4.本筋から逸れない限りで、できるだけ現状に対応しつつ実現
となります。

私たちは、まずお客さまの声を正確に聞き、お客さま以上に
お客さまの言いたいことを把握しようと努めます。

そんなある時、ちょっと変わったお客さまがいらっしゃいました。

そのお客さまは、こちらが何を言おうと、
紙に書いてあることをただ繰り返すだけなのです。

「こういう解釈でよろしいですか?」
「たとえば、こういう場合にはこうなりますよね」
「つまり、こういうことですよね」

何を言おうと、紙に書いてあること以外はおっしゃらないのです。

この時初めて、自分が様々な言い換えをすることによって、
お客さまの声を理解していたのだと気付きました。
その言い換えを禁じられた時に、何と苦しいことになるかも。
(そして、官僚的組織の恐ろしさも。。。)

でもおかげで、「言い換え」を意識できるようになり、
その後の私の仕事のレベルは少し上がったと感じています。


一番単純で、そして良く使うのは、
上にもありますが、

□ 具体化(たとえば。。。)
□ 抽象化(つまり。。。)
その他、分かりやすく伝えるには、比喩なんかもたくさん使いますし、
図解することもめちゃくちゃ使えます。

文学としての国語だけではなく、

「分かりやすく伝えるための国語」

については、あまり学校の授業は力が入っていないようで、残念です。



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