算数の文章題と国語

最近よく言われることですね。
国語力が落ちていると。

本当に、たとえば30年前(つまりぼくが子どもだった頃)と今を比べて、
国語力が落ちているのかどうなのかは、ぼくにはわかりません。

ただし、これまたよく言われることで、10〜12歳あたりで、
論理的な思考力が構築されると。

これまた、わかるようなわからないような話で。。。


ぼくが、子どもたちと接して来て感じていることは、
「物事を捉える大きさ(粒度)が、大人とは大きく異なる」
ということです。
大人は、細かく正確に状況を把握しようとします。

それに対して、子どもはもっともっと大雑把です。

たとえば、以下の3つの文章を読んでもらい、違いを説明してもらおうとしても、
結構勉強のできる小学生でも、また中学生でも、正確には答えられません。
高校生や大学生においてさえ、そう感じることがあります。

  ・あの足の速い子は、前田君です

  ・あの前田君は、足が速いです。

  ・足の速い前田君は、あれです。

どれも、前田君=足が速いということを言っているので、同じに感じてしまうし、
何が違うのかすら、はっきりしない場合があります。

  これを言っているのは、どういう場面だろう?

  これを聞いた人が、相づちを打つとしたら、なんて返すでしょう?

そういう質問をして行く中でだんだんと違いがはっきりしてきます。

もう一段、細かい、そのレベルで考えなきゃダメなんだ

と気づいてもらうことが、第一歩になります。


中学以降の勉強は、このレベルの大きさのことを考えて行くことになります。

数学、国語、英語。。。すべてそうだと思います。


要求されている思考の粒度(かたまりの大きさ)を正確に把握して、
適切なサイズで考えることは、大人になって必ず必要になる能力です。

そういう頭のエクササイズをやっているんですね。


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